『轢き逃げ』水谷豊が監督業の楽しさ明かす、邦画初のドルビーシネマ採用に「光栄です」
映画『轢き逃げ −最高の最悪な日−』のイベントが6日、埼玉・MOVIXさいたまにて行われ、監督の水谷豊、撮影監督の会田正裕、映画コメンテーターのLiLiCoが登壇した。
とある地方都市で起きた轢き逃げ事件をきっかけに、人間の底知れぬ心情に光を当てた本作。予測不能のサスペンスから深い感動へと誘う展開に、マスコミ向け試写でも「先が読めない」「思いもよらぬ展開に涙した」と絶賛の声が続いている。『TAP -THE LAST SHOW-』(17)に続き、水谷豊の監督第2作目となる。
ストーリーをより豊かに観客に届ける最先端技術「ドルビーシネマ」(国内導入劇場2館 ※5月6日現在)が、日本映画において初めて採用される。水谷監督の「自分が体験した映像への驚きを、多くの人に届けたい」という想いから結実し、話題を呼んでいる。水谷監督は「日本初のドルビーシネマ採用ということで、とても光栄に思います」と喜びをあらわに。
LiLiCoが話す「観た後に話し合いたくなる」物語に、初めて脚本を手がけた水谷監督は「(なぜ轢き逃げをテーマにしたか)書いている時にとにかく頭に出てきた。どんどん書いているうちにセリフとかが出てきて、それが脚本になった」と述懐。
さらにLiLiCoは、監督・脚本に加えて出演もしている水谷に、その難しさを問うと「監督初作品は『出演してほしい』と言われ、実は(監督)2作目は『出なきゃだめですか?』と言いました。そしたら『出てください』と。ですから、監督としての信頼がまだないと思うんです(笑)『監督だけ』はやらせませんよ?みたいな(笑)」と笑みをこぼしていた。
撮影現場は「監督をやって気づいたことの一つであるんですが、いかに役者が大変か。それからスタッフの才能がよくわかる。監督のポジションにいなかったら見えないことでした。映画を一つ作るみんなのエネルギーを感じましたね」と感慨深い様子だった。
LiLiCoから「今後も監督やりますよね?」と聞かれると、水谷は「チャンスがあれば別の世界もやってみたいです。(俳優として)出るかどうかはまだわからない。仕上げをする作業が楽しい。映画の世界観を決めること、そういうことに全部関わっていけるので、それも楽しいなと思います」と答えた。
撮影監督の会田は、ドルビーシネマ採用に「まず音がすごいですよね。天井にスピーカーがついているので、立体的に音を伝えられる。映像も2倍近くの明るさがあって、格段に臨場感や没入感が高められる」とアピールした。
映画『轢き逃げ −最高の最悪な日−』は5月10日(金)全国ロードショー
(C)2019映画「轢き逃げ」製作委員会
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