5日放送、BS朝日「スポーツクロス」にフィギュアスケーターの無良崇人氏が出演。11日から始まる世界フィギュアスケート国別対抗戦の出場選手たちに期待を寄せた。

15年大会でキャプテンを務めた無良氏は、国別対抗戦における過去の名演技ベスト3に、2012年の高橋大輔、2013年の鈴木明子、そして2017年の羽生結弦のフリープログラムを挙げた。

連覇を目指す今大会では、日本から男女シングルスで宇野昌磨、田中刑事、紀平梨花、坂本花織が出場。無良氏はこの4選手にそれぞれエールを送る。

宇野については「この2、3年でどんどん成長している」とコメント。難度の高い4回転に加え、「負けん気の強さ」「氷に乗った時の目力の強さ」など、強くなったメンタルに注目したいと述べた。

また、田中は「力強さやパワフルさが魅力の選手」。優雅さや柔らかさが先行する現在の男子フィギュアにおいて「昔ながらというか、男性らしい、典型的なスケーター」と評価。「バッチリ決めたら、日本の優勝にも貢献してくれる選手」と期待を寄せる。

一方の女子では、まずトリプルアクセルが代名詞の紀平について、無良氏はそのクオリティーはもちろんのこと、表現力も魅力と指摘。フリーでは「地球上に存在する自然界のものを音として使う曲」を採用しており、それを見事に表現し切っていると称賛した。

最後に、無良氏は「日本女子、いや世界的に見ても群を抜くくらいのスピード感と迫力を感じられる」と坂本を絶賛。「リンクを遠目に見ていると『もうぐるっと回ってきた』というくらい速い」とし、「ジャンプをほとんどノーミスでこなすのが当たり前」な安定感の高さも魅力と賛辞を寄せた。