野村克也氏

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3月31日放送、TBS「S☆1」では、プロ野球評論家の野村克也氏が出演。セ・リーグの優勝候補に読売巨人軍を挙げつつ、広島東洋カープとの開幕第3戦を見て「物足りない」と断じた。

いよいよ開幕したプロ野球。野村氏はセ・リーグで巨人が優勝すると予想。2位に東京ヤクルトスワローズとし、3連覇中の広島は3位になるとした。以下、阪神タイガース、中日ドラゴンズ、横浜DeNAベイスターズと続いている。

巨人が「一番安定している」と評価する野村氏は、「ほかと比べた時に、優勝候補がいない」とコメント。「優勝できるだけのメンバーをそろえている」とし、「監督しっかりしろ」と、原辰徳監督に檄を飛ばした。

広島との開幕シリーズ、1勝1敗で迎えたこの日も、まず注目されるのはフリーエージェントで広島から巨人に移籍した丸佳浩だ。野村氏は「よく広島を出たね。ジャイアンツが好きなんだろう」とコメント。だが、広島ファンからブーイングがないと聞き、「ほ〜ん」と驚きを表す。

丸の第1打席はセンター方向への打球を昨年までの同僚・菊池涼介に好捕された。野村氏は「ナイスプレー」「さすが」「これぞプロというプレー」「菊池っていい選手だね」と絶賛する。

2対2のタイスコアで迎えた5回、広島は投手・畠世周を四球で歩かせてしまう。野村氏は「先頭打者を四球で出すと失点率は7割」との見解を示す。すると、11打席無安打だった丸がタイムリー。野村氏は「初ヒットか。そりゃ生き返る。気分が違う」と、丸にとって大きなヒットだったと述べた。

9回にも3点を加えた巨人は6-3と広島を下し、開幕シリーズを2勝1敗と勝ち越した。だが、野村氏は「見てて寂しくなってきたけど、これで巨人が優勝できるかな」とコメント。投打において、投・攻・守において、物足りない気がしませんか」と、不満をうかがわせている。

さらに、野村氏は「今は勝ち星を計算する時期じゃない」「とにかく一つひとつ積み重ねていく時期」としつつ、最後は巨人にとって「理想的なスタート」との見解を示した。

なお、野村氏はパ・リーグの順位について、福岡ソフトバンクホークスの優勝と予想。以下、埼玉西武ライオンズ、北海道日本ハムファイターズ、千葉ロッテマリーンズ、オリックス・バファローズ、東北楽天ゴールデンイーグルスとしている。

ソフトバンクと西武で優勝予想を悩んだという野村氏は、「日本シリーズに出ると捕手は急激に成長する」と、甲斐拓也に期待を寄せ、「捕手の良いチームって優勝している」と理由を述べた。