羽生結弦

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18日放送、フジテレビ「PRIME news alpha」では、フィギュアスケートの世界選手権に向け、同日帰国したばかりの羽生結弦にインタビュー。負傷からの復帰後初となる大会への自信を伝えた。

昨年11月のグランプリシリーズ・ロシア大会で、公式練習中に右足首を負傷した羽生。この4カ月で「やれることはやってきた」という羽生は、「完治とは言えないが、しっかりと自分が納得できるレベルまでは戻ってきた」と明かした。

もちろん、「精神的にもつらかった時もある」。羽生は「前回のケガとはまた違った部位だったので、治療方針とか治り方の違いとか、歯がゆい思いや難しいと思ったりすることもあった」と明かす。

そのうえで、羽生は「五輪で復活できたという自信もあった」とコメント。「苦しいのは幸せの前段階と思ってやってこられた」と振り返った。

トロントでの練習で「120%やれることはやってきた」という羽生は、「ここでいかに100%を出せるかが大事」「現段階の自分の理想としては100%かなと思っている」と話している。

平昌五輪の時は「ある程度滑り込んだプログラムだったのでまだ良かった」が、今回は新プログラムということもあり、羽生本人も「ちょっと難しいところがあった」と認める。だからこそ、「とにかく滑りきることを重視してきた」とし、「完全に滑りきるまでがすごく大変だった」と述べた。

もともとは「自分が一番滑りたかった曲で、あこがれの方々へトリビュートして滑れたら気持ちいいだろう、楽しいだろうってつくってもらったのがきっかけ」の新プログラムだった。だが、今では「まったく違った気持ちで滑っている」という。

羽生は「自分自身を超えたいという意味では、もっと熱いものがこもったものになっている」とコメント。「ずっとくすぶり続けていたので、練習の時もしっかり燃やしながらやってこられた」「この舞台でどれだけ燃やし尽くせるか」と意気込んだ。

「勝ちたいという思いはすごくある。みんながどういう演技をしても、自分が頂点に立つという気持ちは、もちろんある。まずはノーミス、完璧な2つのプログラムを目指したい」

羽生は「競技者としてやっているからには、勝つことが最高の喜び」と、勝ち負けは大事だとコメント。「五輪という一番大きな試合で一番高いところに行けて、幸せはつかみ取っている」としたうえで、「貪欲なので。競技者としての幸せをつかみにいきたい」と、さらなる勝利に意欲を表した。

ライバルのひとり、ネイサン・チェンは、非公認ながら342.22点という記録を出している。だが、「みんながピークの中で勝ちたい」という羽生は、「自分がやってきたことを振り返ると、しっかり試合に向けて調整しきれれば問題ないと思っている」と自信をうかがわせた。

「だれに勝ちたいとかじゃなくて、己に勝ったうえで勝ちたい」

「今シーズン、ちょっとしか試合できなかったけど、その中での羽生結弦を超えたい」