「ロボット人事班」を設立する日本生命、RPA改革のすごさ
同部はこれまで職員が手作業で行っていた投信の発注業務を見直し、購入プランの確認と発注、前日発注分の確認、取引内容確認の三つに分割。それぞれをロボに任せることで、作業の90%を自動化した。これで年間500時間を削減し、作業ミスはゼロになったという。
さらに発注の締め切り時間に追われる業務が減ったことで、担当者の心的負担も軽減。捻出した時間は運用の高度化など付加価値のある仕事に振り向けている。
専門の人事班
「ロボの導入を加速する中で、常に正しい作業をさせることが重要になる」。取締役専務執行役員の矢部剛はこう説明する。ロボのメンテナンスや管理などを一括で担う専門部署「ロボット人事班」を4月に設立する計画だ。ロボは管理が行き届かないと指示以外のデータを引用するなどし、誤った作業をする恐れがある。ロボの実体はソフトウエアだが人事班はそれぞれに名前を付けながら稼働業況をモニタリングすることで、管理者不在の「野良ロボ」を防ぐ。
日本生命はシステム子会社と共同でロボ開発を本格化する。しかし、矢部は「ロボを適用できた業務は2割程度ではないか」と述べ、2019年度は200のロボを開発する計画を明かす。ロボと人工知能(AI)や光学式文字読み取り装置(OCR)を組み合わせて高度化するほか、職員向けのRPA教育も充実させる方針だ。
(敬称略)
