（株）ワシントン（TDB企業コード：980741417、資本金1000万円、登記面＝東京都杉並区浜田山1-4-3、代表沢辺光正氏）は、2月13日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

　破産管財人は並河宏郷弁護士（東京都千代田区丸の内2-2-2、シティユーワ法律事務所、電話03-6212-5500）。債権届け出期間は3月13日まで。

　当社は1933年（昭和8年）に創業、47年（昭和22年）10月に法人改組した老舗のペットショップ経営業者。当初、シェパードなど番犬を中心に取り扱ってきたが、その後、プードル、スピッツ、シーズ、ポメラニアン、ミニチュアダックスなど血統書付の小犬の販売のほか、首輪などの犬具やペットフードの販売、トリミングやシャンプーなどのサービスも手がけていた。日本で老舗の犬専門店として、著名人などを顧客に抱え、本店のほか百貨店などに店舗を構え、95年12月期には年売上高約2億1000万円を計上していた。

　しかし、その後は同業他社との競合が激しく、販売低迷から売り上げの落ち込みを余儀なくされるなど厳しい運営を強いられていた。このため、2015年3月には明大前店、同年10月には横浜高島屋店を閉鎖するなど経営改善に努めていたものの、その後も資金繰りに改善がみられず、2015年秋には決済難が表面化し、今回の措置となった。

　負債は現在調査中。