「体臭が酷い」と飛行機を降ろされた一家3人(画像は『WPLG Local 10 2019年1月24日付「Family kicked off American Airlines flight after passengers complain about body odor」』のスクリーンショット)

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機内で迷惑行為に及ぶと航空会社スタッフから降機を命じられることがあるが、このほど米デトロイトに住む一家が「体臭が酷い」という理由で、アメリカン航空スタッフに飛行機を降ろされてしまった。『WPLG Local 10』『abc13 News』などが伝えている。

1月23日の夜、マイアミでの休暇を終えてマイアミ国際空港からデトロイトにある自宅へ向けて帰路につこうとしていたヨッシ・アドラーさんと妻ジェニーさんは、アメリカン航空から思ってもいない対応を受けた。2人は1歳7か月の幼い娘とともに機内に乗り込んだが、アメリカン航空のスタッフは突然降機を命じたのだ。

一家3人をエスコートし飛行機から降ろしたスタッフは、「他の乗客らが、あなたの体臭が酷いと苦情を伝えてきた。申し訳ないがあなた方を機内に戻すわけにはいかない」と言い、すぐにゲートを閉じた。ヨッシさんは「私たちは酷い体臭などない」と抗議したが、聞き入れてもらえなかったという。そこで「それならば、機体に積んだスーツケースを戻してくれ」と頼むヨッシさんにスタッフは同意したものの、結局一家の荷物を降ろすことなく、荷物だけがデトロイトへ向かってしまった。

アメリカン航空側は一家にその日の宿泊先と食事券を提供し、翌24日のフライトを再予約した。24日の朝、再び空港へ戻ってきたヨッシさんは、米メディアの取材でこのように不満を露わにした。

「航空会社は荷物を降ろすと言ったくせに嘘をついてそのままにしました。カーシートもベビーカーも全て機体に積み込んだままにしたのです。私たちは、酷い体臭などありません。この対応はなんなのでしょう。降ろされた本当の理由を知りたいと思います。」

また、ジェニーさんもこう話している。

「私たちが降ろされた時は、空港で何事かとジロジロ見られたりして恥ずかしいったらありませんでした。思わず、周りの人に『私たち、そんなに臭いますか? 臭いが酷いからって飛行機を降ろされたんですよ』と尋ねたぐらいです。」

結局、一家は翌朝の便で無事にデトロイトに戻り、先に着いていた荷物も確認できたそうだ。この件について、アメリカン航空側は「複数の乗客からアドラーさん一家の体臭について苦情を受けたため、降機するよう命じました。彼らにはホテルでの宿泊や食事券を提供し、翌日のフライトも再予約させて頂きました」という声明文を発表している。

画像は『WPLG Local 10 2019年1月24日付「Family kicked off American Airlines flight after passengers complain about body odor」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)