「モンブラン」の店舗

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「至高のモンブラン」など生ケーキや「お・も・て・な・し半熟チーズ」で有名だった

（株）モンブラン（TDB企業コード：540298598、資本金1000万円、兵庫県神戸市西区上新地1-1-2、代表松田安正氏）は、1月16日に神戸地裁より破産手続き開始決定を受けた。

　破産管財人は種谷有希子弁護士（兵庫県神戸市中央区西町35、新神戸法律事務所、電話078-599-5425）。　債権届け出期間は2月20日までで、財産状況報告集会期日は3月19日午前11時。

　当社は、1963年（昭和38年）10月創業、89年（平成元年）3月に法人改組した洋菓子製造販売業者。現代表の父が加古川市で創業した老舗洋菓子店で「Mont−Blanc KOBE（モンブラン コウベ）」の店名で2000年6月に開設した現本店を中心に、神戸市・明石市・加古川市などに16店舗を展開。「至高のモンブラン」など生ケーキや「お・も・て・な・し半熟チーズ」など焼き菓子などを販売し、相応の人気と知名度を獲得。2010年7月には西谷店（加古川市）にスイーツカフェバーを新たにオープンするほか、百貨店の催事販売などで業容を拡大し、2015年6月期には年売上高約6億6500万円を計上していた。

　しかし、同業者間の競合や原材料費の高騰、出店に伴う借り入れ負担などから収益は低調で赤字決算が散発し、長らく債務超過となっていた。こうしたなか、2017年5月に妙法寺駅店（神戸市須磨区）、7月に湊川店（神戸市兵庫区）、今年に入っても7月にエキナ新開地店（神戸市兵庫区）をオープンするなど積極的な経営を続けていたが、既存店の売り上げが伸び悩み、2018年6月期の年売上高は約5億2100万円にダウン。新規出店に伴うコスト増などにより約3100万円の当期損失を余儀なくされたことなどから資金繰りがひっ迫し、金融機関に対して借入金の返済条件緩和を要請し再建を目指していたが困難となり、2018年10月22日付で事業を停止していた。

　負債は債権者約232名に対し約3億7500万円。