【U-18】歌舞伎界のキッズスターたちを一挙紹介! あなたのごひいきは?
“若手歌舞伎俳優の登竜門”として、毎年1月に開催される人気の興行『新春浅草歌舞伎』。今年も尾上松也や中村歌昇、坂東巳之助、中村隼人ら次世代の歌舞伎界を担う花形役者が平成最後の舞台に立っています。
【写真】八代目 染五郎、五代目 團子など次世代の梨園のプリンスたち
そんな中、さらに次の時代を牽引(けんいん)してくれるであろう18歳までの梨園プリンスたちから週刊女性が厳選してピックアップ! 美少年ぶりに磨きをかける染五郎くんを筆頭に、話題の的になっている勸玄くんなど日本の伝統芸能を継承するあなた好みのご贔屓(ひいき)スターをご紹介します!
次世代の梨園プリンスたち
八代目 市川染五郎(13)
昨年、歌舞伎界としては37年ぶりとなる親子孫の3代同時襲名で市川染五郎(屋号:高麗屋、本名:藤間齋)に。祖父は二代目松本白鸚、父は十代目松本幸四郎、叔母は女優の松たか子という芸能一家。
2歳で初お目見え、4歳で初舞台を踏んだ太く凛々しい眉に涼やかな瞳の正統派イケメンは、中学生とは思えない色気をたたえる。挑戦したい役に『勧進帳』の弁慶をあげ「なるべく早くやりたい。祖父の持つ最年少記録の16歳を超えたい」と。
五代目 市川團子(14)
祖父は現代風演出の“スーパー歌舞伎”の創始者で二代目市川猿翁、祖母は女優の浜木綿子。父親は香川照之(九代目市川中車)、親戚には四代目市川猿之助。
8歳のときに市川團子を襲名し、初舞台を踏む(屋号:澤瀉屋、本名:香川政明)。「昆虫の心を理解してる」と語る父を俳優として尊敬しており「(父と)初共演したときもすごいと思いましたが、(映画『ゆれる』を見て)感情をあらわにする芝居もすごい」。染五郎とは、’13年の舞台以降、何度か共演しプライベートでも仲がいい。
四代目 中村歌之助(17)
初舞台は2歳のとき、初代中村宜生(本名、屋号:成駒屋)として。八代目中村芝翫の三男で、’16年に親子4人同時襲名で中村歌之助を継ぐ。母はタレントの三田寛子。
今年3月には父や兄とともにハワイ・ホノルルで約52年ぶりとなる歌舞伎公演を開催する。「(ハワイに行ったときの恒例になっている相撲は)母親も参加して家族全員で投げ合います。今回はお弟子さんもいらっしゃるので、一門でやりたい」と笑顔を見せた。
片岡千之助(18)
祖父は本名の片岡孝夫として、歌舞伎だけでなくテレビや映画などに出演していた十五代目の片岡仁左衛門、父は女形として活躍する片岡孝太郎。片岡千之助(屋号:松嶋屋、本名:片岡正博)を名乗り、初舞台を踏んだのは4歳のとき。
昨年12月には約10年ぶりに松嶋屋三代そろい踏みで『義経千本桜』を演じ、会見で祖父の名を継ぎたいか聞かれると「お客様に必要とされる役者になることを目指し、その後にお話をいただけたら光栄です」
三代目 中村勘太郎(7)
二代目 中村長三郎(5)
父は、先日放送がスタートしたNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜』の主人公のひとり金栗四三を演じる六代目中村勘九郎。祖父は、革命児として愛された故・十八代目中村勘三郎、叔父は二代目中村七之助。母は女優の前田愛と、こちらも芸能一家に生まれた勘太郎と長三郎(屋号:中村屋、本名:波野七緒八・哲之)。
二代目 市川右近(8)
父は、舞踊の家から11歳で三代目市川猿之助に弟子入りし、市川右近を名乗るようになった、三代目市川右團次。6歳で澤瀉屋の門弟筋としては初となる初お目見えを果たし、翌年、二代目市川右近を名乗るように(本名:武田タケル)。
昨年、父と一緒に出演したバラエティー番組で「パパ、鼻毛抜きすぎ」と子どもらしい発言を。そのあと、将来の夢を聞かれると「パパみたいな歌舞伎役者になりたいです」と即答した。
堀越勸玄(5)
父は歌舞伎界を背負うスター、十一代目市川海老蔵。母は、34歳の若さで急逝した小林麻央さん。将来の夢を「王子様」と話した2歳8か月のときにお披露目。
母・麻央さんが息を引き取って間もなく、史上最年少の4歳で父とともに宙乗りに挑戦し「天性の才能」と言わしめた大物ぶりを発揮。“にらみ”をお家芸に持つ成田屋らしく、パッチリ大きな瞳は姉の麗禾ちゃんも(現在、ふたりは父と東京・新橋演舞場の新春歌舞伎公演で共演中)。今年、父・海老蔵とのダブル襲名が噂されている。
寺嶋眞秀(6)
母は女優の寺島しのぶ、父はフランス人のアートディレクター、ローラン・グナシアさんで日仏のハーフ役者として4歳で初お目見え。祖父は七代目尾上菊五郎、祖母は女優の富司純子。叔父は、五代目尾上菊之助と、こちらも将来を約束された芸能一家に生まれた眞秀くん(屋号:音羽屋)。
昨年、東京・六本木トリコロールシアターの竣工式・こけら落とし神事で、将来は「サッカー選手になりたい」と語り、隣に立つ母親を苦笑させた。
寺嶋和史(5)
平成最後となる東京・国立劇場での初春歌舞伎公演で、父・尾上菊之助、祖父の尾上菊五郎、いとこの寺嶋眞秀と共演中の寺嶋和史(屋号:音羽屋)。初お目見えは、写真の2歳のとき。
父に手を引かれながら囲み取材に出席。将来について聞かれると「とと(父)みたいになりたいです」と語り、取材が終わると元気よく「バイバーイ!」と。