(画像: WACUL社発表資料より)

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 WACUは15日、コンテンツマーケティング実行支援サービス「AIライター」の一般提供開始を発表した。AIライターは、「キーワード選定」「骨子作成」「効果検証」を自動化することで、AIがWebコンテンツの作成を支援するするサービスで、これまでは、同社が提供するサービス「AIアナリスト」の利用者向けにベータ版として提供していた。今回の一般提供開始により、Webコンテンツの品質確保とコスト削減の効果が期待できそうだ。

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 近年、コンテンツマーケティングに力を入れる企業が多い。コンテンツマーケティングとは、Webやメールを通じ見込み客が関心のあるコンテンツを提供して興味や関心を惹きつけ、最終的に自社製品やサービスの購入につなげるマーケティング手法だ。このコンテンツマーケティングの成否のカギを握るのが、見込み客の興味や関心のあるキーワードを元に、自社のWebサイトに誘導する「Webコンテンツの作成」である。

 これまでWebコンテンツの作成は、自社で内製するか、外部のライターや制作会社などに構成・作成を依頼するかのどちらかであった。しかし、自社で内製する場合、執筆担当者によってWebコンテンツの品質にムラが生じるため、品質の確保が課題であった。また、外部に依頼する場合は、一定の品質を確保できたとしても、高単価となることが多かった。

 AIライターは、同社が提供する「AIアナリスト」と連携してGoogle上位の検索ワードから自動的に「キーワード選定」を行う。続いて、キーワードの関連記事を分析することで、Webコンテンツの「骨子作成」も自動化。これにより、一定の品質を確保したSEOに強いWebコンテンツを作成することができるという。記事の執筆自体は、業界ごとに合わせた人間のライターが、作成された骨子に沿って行う。Webコンテンツ公開後の効果検証は、AIライターが定期的なレポーティングを自動で行う。

 これまでWebコンテンツの作成は人手に頼っており、実際の記事作成だけでなく、キーワード選定や、効果分析には多くの労力と時間がかかっていた。今回のAIライターは、作業時間の短縮とコスト削減が課題であったコンテンツマーケティングにおいて、半自動化による支援を行い、課題解決につながることが期待される。