ビール定期券イメージ写真(画像提供:株式会社入船)

「サブスク」と聞いて、何? と首をかしげる人は多いかもしれない。

何かを「買って所有する」のではなく、「一定期間だけ使える権利を買う」というのが「サブスク」型のサービスだ。正確には、サブスクリプション(subscription)という。

音楽では「Spotify」「Apple Music」など、映画では「NETFLIX」「hulu」など、多くの「サブスク」型サービスが競い合っている。この流れはエンタメだけにとどまらない。ファッション、美容、家電、グルメなど、さまざまな分野にまでも......。

そんな折、ついにビールが月3000円で飲み放題という定額サービスが登場した。神戸・大阪を中心に19店舗展開する和食ダイニング「ごちそう村」が、1か月間ビールが飲み放題となる「ビール定期券」を、期間限定・枚数限定で販売するという。

「ビール定期券」とはいったいどんなサービスだろう?

 

生ビール6杯飲めば、元が取れる!


ビール定期券 券面見本(画像提供:株式会社入船)

Jタウンネット編集部は、12月13日、「ごちそう村」を運営する株式会社入船に電話取材した。答えてくれたのは広報担当者だ。

――企画の意図を教えてください。

「年末年始は忙しいのですが、お正月明けは少しヒマになるのが通例です。そこで、お客様に来てもらいたいというのが狙いです。また1月14日は成人の日ですから、晴れてビールを飲んでもらいたいと思っています」

ごちそう村豊中新田店外観(画像提供:株式会社入船)

――「生ビール中ジョッキが、いつでも2時間飲み放題!」ということですが、定額3000円でコスト計算は大丈夫でしょうか?

「たしかに1回のご来店で、生ビールを6杯お飲みになれば、お客様にとっては、元が取れる計算になります。しかし、あわせて料理もご注文いただけるはずなので、トータルに考えるとプラスになると思います。何よりもご来店頻度が上がれば......と考えております」

「ビール定期券」の利用は、2019年1月7日から2月7日まで、という1か月限定。販売枚数は「ごちそう村」全店で300枚の限定販売だ。

正確にサブスクとは言えないかもしれないテストケースのようだ。しかし、結果次第では本格的なサブスク導入に......、なるといいな。


ビール定期券ポスター(画像提供:株式会社入船)