FW岩渕が2ゴールの活躍を見せた【写真:Getty Images】

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横山の直接FK弾を皮切りに、4ゴールを奪ってW杯優勝国を撃破

 なでしこジャパン(日本女子代表)は欧州の強豪ノルウェーとの国際親善試合を11日に鳥取で行い、FW岩渕真奈の2ゴールなどで4-1の勝利を収めた。

 ノルウェーはすでに強豪オランダと同組だった欧州予選を首位突破し、来年の女子ワールドカップ(W杯)フランス大会への出場を決めている。1995年大会では優勝し、ベスト4入りも3回の伝統国を招いた強化試合になった。

 日本は前半の立ち上がりから攻撃的なプレーを見せ、リズムをつかんだ。その中で16分、ペナルティーアークのすぐ外でFKのチャンスを得ると、キッカーはFW横山久美。ニアサイドを防ぐように立ったノルウェーの壁を前に、横山は短い助走からファーサイドを狙い、相手GKとの駆け引きを制したシュートが吸い込まれ、日本の先制点となった。

 さらに前半27分、日本は左サイド方向からMF長谷川唯がドリブルでカットインすると、中央に走り込んできた岩渕にラストパス。これを岩渕はファーストタッチで相手DFを置き去りにして、狭いニアサイドを左足で撃ち抜いた。ドリブル、パス、走り込むコースの全てでピッチを斜めに使い、相手の守備がつき切れない素晴らしい崩しでの追加点で、2-0とリードして前半を終えた。

 高倉麻子監督は後半のスタートからMF宇津木瑠美に代え、MF長野風花を投入。2014年にU-17女子W杯、今年のU-20女子W杯で優勝メンバーになった長野は、これが代表デビューになった。

 後半に入るとノルウェーに立て続けにコーナーキックを与え、ゴールライン際でなんとか守るシーンが続いた日本だったが同10分、長野の縦パスから右サイドに攻撃を展開し、MF中島依美のグラウンダークロスを岩渕が押し込んで3-0とした。さらに同18分には、その岩渕との交代で出場したFW籾木結花が中央やや右サイドから、得意の左足でミドルシュートを決めて4-0と一気にリードを広げた。

 この連続ゴールでノルウェーの反撃ムードを断ち切った日本は、残り時間もパスワークを生かした攻撃的なプレーを披露。後半33分には長野とともにU-20女子W杯優勝の中心メンバーだったFW宮澤ひなたも途中出場で代表デビューした。同36分にコーナーキックから1点を返されたものの、日本は4-1で欧州の強豪ノルウェーに勝利を収めた。


(Football ZONE web編集部)