Windows 10の仮想デスクトップを強化！ デスクトップごとに異なる背景画像を表示する無料ツール
このため、それぞれの仮想デスクトップが区別しづらい、という問題がおこる。
しかし、今回紹介する無料ツールを使えば、仮想デスクトップごとに異なる背景画像を設定可能になるのだ。
仮想デスクトップをもっと活用したいユーザーには、おすすめのツールである。
●仮想デスクトップを強化する無料ツール「SylphyHorn」
Windows 10では、複数の仮想デスクトップを作ることができる。
作業ごとに複数の仮想デスクトップを使い分けられるのでたいへん便利なのだが、残念ながら仮想デスクトップごとに背景画像を変えることができない。
つまり、すべての仮想デスクトップの背景が同じなので、
「いま、どの仮想デスクトップなのか」
というように、分かりづらいのだ。
この問題を解決するツールがSylphyHornだ。
仮想デスクトップごとに異なる背景画像を用意できるので、区別が容易になる。
SylphyHornは、Microsoftストアで入手できる無料のストアアプリ。
MicrosoftストアでSylphyHornを検索し、［入手］をクリックすれば誰でも簡単にインストールできる。
SylphyHornはMicrosoftストアで入手できる。
設定はタスクトレイのアイコンから行う。
タスクトレイのSylphyHornのアイコンを右クリックし、［設定］を選択すると設定画面が表示される。
背景画像を設定するには、
左側のメニューで［背景］を選択し、［仮想デスクトップごとに背景を変更する］をチェックする。
そして、［参照］をクリックして背景画像を保存してあるフォルダを指定すればよい。
タスクトレイのSylphyHornのアイコンを右クリックし、［設定］を選択する。
メニューで［背景］を選択し、［仮想デスクトップごとに背景を変更する］をチェック。
［参照］をクリックして背景画像を保存してあるフォルダを指定すると、画像が表示される。
ここで指定するフォルダには、あらかじめ仮想デスクトップごとに背景用の画像ファイルを保存しておく必要がある。対応している画像形式は「JPG」「PNG」「BMP」の3種類で、次のようにファイル名を付けて保存しておく。
仮想デスクトップ1用……1.jpg
仮想デスクトップ2用……2.jpg
仮想デスクトップ3用……3.jpg
：
以上で準備は完了だ。
Windows 10のタスクビューで複数の仮想デスクトップを作成し、切り替えると、背景画像が切り替わる。
仮想デスクトップごとに異なる背景画像が表示される。
切り替え時には、現在のデスクトップの番号が中央に表示される。
SylphyHornには、仮想デスクトップを便利に活用するほかの機能も用意されている。
たとえば、
メニューで［一般］を選択し、［仮想デスクトップをループさせる］をチェックする。
これで、［Ctrl］+［Win］+［←］/［→］キーで仮想デスクトップを切り替えるとき、最初と最後の仮想デスクトップをつないで順番に切り替えられるようになる。
また、切り替え時に現在の仮想デスクトップの番号を表示したり、タスクトレイに番号を表示したりする機能、独自のショートカットキーを設定する機能なども用意されている。
［一般］では仮想デスクトップのループを設定できる。その他のメニューでも、仮想デスクトップを便利にするさまざまな設定ができる。
なお、筆者の環境では、背景画像の左右に黒いエリアが表示され、背景用の画像ファイルの拡張子が大文字だと正しく認識されない問題もあった。
少し課題も感じられるが、仮想デスクトップを活用しているユーザーには、間違いなく便利なツールといえるだろう。
・ SylphyHorn
井上健語（フリーランスライター）
