なんと31年ぶり! 「黄金の犬山城」の封印が解かれる
「黄金の犬山城」をご存じだろうか。
今から30年以上も前の1987年、愛知県犬山市で開催された犬山城築城450年祭「キャスティバル犬山'87」のために製作された、国宝・犬山城の黄金のレプリカだ。以来、31年間、非公開だったという。
その「黄金の犬山城」が、2018年10月4日から、犬山市文化史料館本館で特別展示されると、話題になっている。
製作費は、当時で約3000万円?
黄金の犬山城(画像提供:犬山市役所歴史まちづくり課)
特別展示される「黄金の犬山城」は、実物の城の18分の1の大きさ。縦1メートル、横1.1メートル、高さ1.3メートル。重さは360キロを超えるという。全体に金箔が施されており、まばゆいばかりに輝いている。製作費は、当時で約3000万円だった。
今回の展示の目的は、犬山市役所歴史まちづくり課によると「犬山の観光振興」とのこと。期間は、2018年10月4日から12月16日まで。入館料は100円(中学生以下無料)だ。
ちなみに実物の犬山城は、1537年、室町時代に建てられた。天守は現存する日本最古の様式と言われている。山上の天守最上階からの木曽川の眺めは、絶景と称えられている。信長・秀吉・家康が奪い合い、歴史の荒波を生き残った古城は、1952年、国宝に指定された。
国宝・犬山城と「黄金の犬山城」を併せて鑑賞するのも、良い機会かもしれない。
犬山城(Yamaguchi Yoshiakiさん撮影、Wikimedia Commonsより)