秋葉原の外国人とコミュニケーションできるか? 夢の翻訳機 新「POCKETALK W」を検証

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ソースネクストの「POCKETALK」は、自分が話す日本語などを、ほかの国の言語に翻訳してくれる画期的な小型翻訳機だ。もちろん相手の話す言語も、日本語に翻訳してくれる。
その実力は、現行モデルによる秋葉原に訪れた外国の方への突撃インタビューでも実証済みだ。

そんな「POCKETALK」に新型「POCKETALK W」が登場した。
性能を大幅に進化させた次世代モデル「POCKETALK W」は、2018年9月7日より発売されている。

POCKETALK Wの特徴は、
・翻訳精度が向上
・画面が3倍以上に大きくなった
・タッチパネルを採用
・74言語に対応
など、着実に進化を遂げている。

そこで今回は、サブカルチャーの聖地“秋葉原”で、進化した次世代モデルの実力を試してみた


■「フランス語」は、片言でも意思疎通ができるぞ



取材は平日のお昼時、人の数はそれなりに多い。
しかし、いつもは多く見かける外国人があまりいない。
歩いている方も少なく、なかなか声がかけづらい状況だ。
そして、ただ時間だけが経過して行く。

やばい、これでは企画倒れになってしまう…。
それだけは避けたいので、ベルサール秋葉原の前で立ち止まっている二人組に声を掛けてみた。

まずは、体格が良い方から話かけてみた。
二人はフランスから来たという。
早速、日本語とフランス語に切り替える。

「お名前と年齢と職業を教えていただけますか?」
「26歳歯科医」

片言だが、とりあえず言葉は通じているようだ。

「日本には何をしにきましたか?」
「国を訪問」

意味は通じているが、日本語への変換は片言の単語レベルのよう。

「秋葉原には何をしにきましたか」
「私は秋葉原に来るのが大好きです。なぜなら、ヨーロッパでは、たくさんのマンガとアニメ」

何となくだが、意味はわかる。
「マンガとアニメ」ということなので、アニメについて聞いてみることにした。

「どんなアニメが好きですか?」
「外人冒険アクションマンガexetera」

よく考えたら筆者は漫画に詳しくない。
これでは話しが広がらないので、早くも話題を変えることに。

「あなたはどこへ行くんですか」
「私は東京に2週間滞在していました。そこにはボトムコカに行きます。」

筆者の耳では「福岡」と聞こえたのだが、テキストでは「ボトムコカ」になってしまった。

「なんで福岡に行くんですか?」
「九州、特に隣の長崎を訪れることができる」

どうやら長崎観光が目的のようだ。
観光目的や内容を聞きたい気もしたが、ふと、二人の手荷物が気になった。

「何を買ったんですか?」
「私の妹のお茶サービス」

お茶とは日本らしい。

「この翻訳機をどう思いますか?」
「彼は非常に効率的で信頼できるように見える」

フランス語に関しては、まだ片言だが、相手とのコミュニケーションは十分にとれた。


■「イタリア語」 なんとスムーズに会話ができたぞ



ベルサール秋葉原の裏通りで話をうかがえたのが、女性の二人組だ。
まずは、英語でお国を訪ねる。

「どこから来ましたか?」
「私はイタリア出身です」

早速、言葉を「イタリア語」に変更する。

「イタリアのどこから来ましたか?」
「ミラノ発」

ポケトークは、翻訳ボタンを押し、音が鳴ってから話しを始めないと認識されない。
タイミングを合わす必要がある。ちょっとコツがいる。

「日本には何をしに来ましたか」
「私は夏休みのために日本にいます」

会話と翻訳するタイミングが合わないのだが、それでも意味は通じる、結構いいかも。

「イタリアも今夏休み何ですか」
「イタリアでも非常に暑いですが、湿気は少ないです」

日本の夏、とくに東京の湿度はイタリアよりも、やはり高いようだ。

「日本は暑いですか」
「それは非常に熱くなる」

日本の蒸し暑さは、ヨーロッパの方にはこたえるよう。

「秋葉原には何をしに来ましたか」
「私たちはここにいくつかの漫画を買って買い物に行く」

漫画のタイトルが気になったので、聞いてみよう。

「好きな漫画は何ですか」
「マンガは私のお気に入りの漫画をCity Hunter」

「シティーハンター」といえば、来年の2月、映画が公開されることでも話題だ。

「今度新しい映画が公開されます」
「私たちはそれがイタリアでも出てくることを願っています」

シティーハンターの劇場版が、イタリアで公開されることを祈ろう。
ところで、何を買ったのだろうか?

「何を買ったんですか」
「私たちが好きな漫画の最初の数字を買った」

どうやら単行本を購入されたようだ。

「この翻訳機をどう思いますか」
「これは良い翻訳者です」

確かにイタリア語については、なかなかの変換。苦労なく会話ができた。


■「中国語(簡体字)」なら、快適に意思疎通がでるぞ



今度はJRの秋葉原駅方面に向かった。
「AKB48カフェ」と「ガンダムカフェ」の前はベンチがあるので、そこで海外の方を捕まえようという狙いだ。

早速、アジア系の二人組の女性を発見。
通りすがって日本語で会話していないことを確かめて、いざ、インタビュー。
英語で話したところ、日比谷線をさがしているとのこと。
お急ぎとのことだったが、日比谷線を教えるのを条件に、取材にご協力いただけることになった。

「秋葉原には何をしに行きましたか」
「食事のものはアニメのものを買います」

どうやら、食事とアニメグッズを購入するために、秋葉原へ来たようだ。

「どんなアニメが好きですか」
「シド」

「この後はどこに行くんですか」
「六本木です。」

ひと言で「六本木」と言っても広い。

「六本木のどこですか」
「森美術館です」

森美術館は六本木ヒルズにある美術館で、取材した日は、日本建築の企画展が開催されていた。

「この翻訳機をどう思いますか」
「まあ、まあです。」

線路の近くということもあり、外部の雑音も多く、会話を聞き取りづらい場所だったが、意思疎通はできた。翻訳精度も悪くなかった。
中国語は英語の次に話されている言語であり、中国語を母国語とする人の数は英語を母国語とする人よりも多い。

POCKETALKでは、クラウドにアクセスして翻訳を行う。
多くの人が使う言語は、それだけアクセスされ、学習されるため賢くなる。

今回の取材では、利用者の多さや学習効果により、翻訳精度が変わることを。あらためて実証できた。また操作面では、前機種よりも画面が大きくなった。このためディスプレイで翻訳した言葉の確認が、前モデルによりも見やすくなるなど、使い勝手も確実に進化している。

夢の通訳機「POCKETALK」でチャレンジ! 秋葉原のアメリカ、アイスランド、タイ観光客に通用するのか?


ITライフハック 関口哲司