【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の白泰鉉(ペク・テヒョン)報道官は9日の定例会見で、北朝鮮が先の朝米(米朝)高官協議で要求した朝鮮戦争の終戦宣言について、「象徴的な措置とみている」との立場を示した。また、「関連当事国の信頼に基づき(終戦宣言に)関連する措置が取られるよう期待している」と述べた。終戦宣言が行われれば何が変わるのかとの質問に答えた。

 北朝鮮は7日夜に外務省報道官談話を発表し、ポンペオ米国務長官と金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長らが6日から2日間にわたり平壌で行った朝米高官協議で「米国側が非核化要求だけを持ち出し、終戦宣言問題は後回しにしようとした」と主張した。

 終戦宣言は、朝鮮戦争の休戦協定が結ばれた1953年から65年にわたり続いている休戦体制に終止符を打つ平和協定の締結に先立つ政治的な宣言の意味合いが強い。

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が4月27日の南北首脳会談で合意した板門店宣言は、南北が今年、終戦を宣言し、休戦協定を平和協定に転換し、恒久的で強固な平和体制を構築するための南北米の3者または南北米中の4者会談開催を積極的に推進していくとうたっている。