男の頭皮に「ひかり」
マウスにヒト由来の毛髪のもととなる細胞「再生毛包器官原基」を移植し、4―5カ月観察して安全性と有効性を評価する。2018年内にもヒトを対象とした臨床試験への協議を開始し、20年以降の実用化を目指す。
一つの毛包から大量の毛包を効率的に培養する方法の開発に成功した。実験では、ヒトの後頭部から正常な頭皮組織を採取し、「上皮性幹細胞」と「毛乳頭細胞」、「色素性幹細胞」の3種類の細胞を取り出し、培養する。
AGAの国内の患者数は1800万人以上といわれる。再生毛包器官原基を移植すると、正常な毛髪のように何度でも毛が生えるという。
理研の辻孝チームリーダーは「臨床研究ができるほどの人工器官はこれまでなかった。胎児の時期にできる原基の作り方を再現した器官再生の先駆けだ」と語った。
