いまツイッター上で、チューリップが話題になっている。「もう時期が遅いんじゃない」という方も多いだろう。いや、北海道の北に位置する、「かみゆうべつチューリップ公園」の話だ。


これ、「ゴリラ」(画像提供:湧別町役場商工観光課)

注目を集めているチューリップは、「ゴリラ」という名前の品種。現地を訪れた人からは、「今日一番衝撃的だった」といった感想もある。このチューリップとは、いったいどんなものだろう? そこでJタウンネット編集部は、北海道・湧別町に電話で聞いてみることにした。

チューリップにはユニークな名前が多い


だんだん「ゴリラ」に見えてくる?(画像提供:湧別町役場商工観光課)

電話で答えてくれたのは、湧別町役場商工観光課の担当者だった。

「湧別町にある『かみゆうべつチューリップ公園』には現在200種類のチューリップが栽培されています。ゴリラという品種のチューリップは、黒に近い紫色の花を咲かせます。フリンジ咲きで、少し華やかな雰囲気が特徴です」。フリンジとは、花弁を縁取る飾りのことだ。「名前の由来については、残念ながら詳しいことは分かりません」と担当者。


かみゆうべつチューリップ公園(2006年、ほくなんさん撮影、Wikimedia Commonsより)

湧別町はオホーツク海沿岸に位置し、サロマ湖に接する町だ。カーリングで有名になった北見市の近くといえば、分かりやすいかもしれない。

チューリップの名前にはけっこうユニークなものが多いんですよ」と担当者。「桃太郎、ブラックヒーロー、プリティウーマン、マリリン、ウエディングギフト、アルマーニ......、と例を挙げればキリがありません」


この曲線、どう見ても、「マリリン」?(画像提供:湧別町役場商工観光課)

チューリップの開花時期というのは、北海道・札幌でも5月の上旬頃ですが、湧別町では気温が低いので、例年5月末まで花を楽しめます。ところが今年は暖かくなるのが早かったため、花が弱ってきています。現在開催中のチューリップフェアは6月3日までなのですが、それまで持ってくれるか、気をもんでいます」と担当者は語る。


なんとなく「桃太郎」だ(画像提供:湧別町役場商工観光課)

「また来年の開花のために、園内の一部では花摘みも開始しています。場合によっては、花が少なくなっているかもしれませんが、なるべくお早めにお越しください」とのこと。

湧別町役場のホームページには、こんな告知も掲載されている。

花摘み作業が進んでおり、今後観賞できる品種が少なくなることから6月1日(金曜日)から6月3日(日曜日)までのフェア期間中は、無料入園といたします。
園内は花摘みなど、来年に向けた管理作業が行われておりますのでご了承ください。
〇入園料 6月1日(金曜日)から無料
〇開園時間 8時〜18時(最終入園は17時30分)
チューリップフェア期間 6月3日(日曜日)まで