【伊豆女子旅】身も心も癒やされる♪はましゃか悶絶のインスタ映えトリップ

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計画を立てるのが苦手だ。
常に行き当たりばったりで過ごしてしまう。この無計画さが何を引き起こしたかを聞いてほしい。

卒業旅行に行き損ねたのである。

かなりスネていた時、びゅうたび編集部から「伊豆でダラダラしませんか」と連絡が。
願ったりかなったりの提案……っ。
東京からさくっと行けるのに、今まで行ったことがなかった伊豆。
さっそく友達と2人で行ってきました!

伊豆で一番のんびりできる場所へ!

というわけで今回向かうのは、中伊豆。
JR東京駅から、修善寺行の特急「踊り子」号に乗車し、約2時間。伊豆長岡駅で下車します。
そこからバスで10分ほどで、本日1つ目の目的地である、標高452mの葛城山山頂に広がる公園、伊豆の国パノラマパークに到着!

まずは、ロープウェイで一気に山頂まで!

伊豆の楽園発見!富士見テラス

山頂にロープウェイで登る、旅行のベタなパターンで終了と思われたあなた、本日の主役はこの展望台の奥に鎮座しているのだ。

それがこちらの「富士見テラス プレミアムラウンジ」である。
広々とした空間を、友達や家族と独占! デイベッドでくつろぎながら、富士山や駿河湾などの景色を楽しめる。歩きっぱなしで疲れがちな観光スポットに燦然と輝く、リラックス空間なのだ。

な、なんじゃこのVIP感! まるで豪華ホテルのスイートルーム(泊まったことないけど)のバルコニーにいる気分!
一瞬でピークに達する「ウチら今マジセレブじゃね?」感。

この景色とプライベートに区切られた空間が1時間2,000円で2名まで利用できる(要予約)というのだから、お得と言わざるを得ない。隣接しているカフェでフードを注文すると、ここでダラダラしているだけで運んでいただける。VIPだ。VIPすぎる。

さっそく伊豆名物である「富士見だんご」をいただく。

ばくっ。もち〜。
「んっ、んまい……」

自然を眺めながら食べる甘味ほど、おいしく感じられるものはないのだ。
加えて、手に持てる食べ物の写真はモテる。

〜数十分後〜

おわかりいただけただろうか……。

満腹になり、ガチで睡眠した私である。夢に富士山が出てきた。
空間すべてがベッドという、横になるほかないこの空間。
寝るのが好きだが旅行もしたいというナマケモノミーハーにはうってつけ。

楽しみ尽くしたところで、本日の宿へ向かうことに。

修善寺の旅館で温泉&グルメを満喫!

伊豆長岡駅まで戻り、伊豆箱根鉄道駿豆線で15分ほど揺られて修善寺駅へ。
駅からバスに乗り約10分、「みゆき橋」停留所で降りれば、すぐそこ。

これが今日お世話になる旅館「桂川」。

これぞ豪華旅館といった内装にワクワクしつつ、部屋へ向かう。

隅々まで洗練されたデザインの和室、とにかく広い……!

修善寺温泉はアルカリ性単純温泉。
冷え性や筋肉痛、疲労回復に効能を発揮してくれるという。露天風呂を含め湯船は4つあり、どの湯船に浸かっていても周囲の自然が目に入る。

体の芯から温まったところで、食事処「花咲小路」へ。

旅館の食事をヘラヘラと楽しむコツは、
おしゃれな食器に合うようにデザインされて盛り付けられた一品たちに、「かわいいね」とか「お皿がよく似合ってるよ」とか話しかけながら、丁寧に食べていくことである。

ここで、ずっと憧れていたものを初めて食べることになる。

そう、アワビの踊り食い!!!!!
私が今回お相手をさせてもらったアワビは新鮮の域を超え、皿の上で元気に生きていた。
火をつけ醤油を垂らすと、アコーディオンのように体をくねらせ、ジュワジュワとBGMを奏でている。
命に感謝しつつ、ステーキのように豪快にいただく。
コリコリとした肉厚の食感が、やみつきになる〜!

お部屋に戻り、明日のプランを確認してバタンキュー。
ハア〜、旅行っていいなあ。

涼しい午前中に温泉街を散策

翌日は、涼しいうちに温泉街のお散歩!
実際に歩いてみた、おすすめ散歩コースを紹介しよう。

修善寺温泉街の中心を流れる清流・桂川。
この川に架かる5つの橋に願いをかけながら渡ると、恋が成就するといわれてるんだって!
この橋めぐりは1時間半もあれば回れ、修善寺温泉の観光スポットを通るので、ぜひ試してみて。

というわけで修善寺前の渡月橋からスタート!

2つ目の虎渓橋を渡ったところにある甘味スポット「源楽」がにぎわっていたので、入ってみることに。

黒光りする饅頭を発見。
この「源楽胡麻饅頭」、竹炭を使って黒くしてるんだって。あんまで黒い!

ぱくっ。胡麻の風味が香ってウマ〜〜!

5つの橋の中でもひときわ写真映えするのが、3つ目に渡った桂橋!(別名:結ばれ橋)
友達と恋愛成就を祈願しながら写真を撮り合うのも楽しそう。

桂橋を越えると現れる「竹林の小径」は、京都の嵐山にある竹林と同じ名前なだけでなく、景観もそっくりで、修善寺が伊豆の小京都といわれているのが納得できる休憩地。
ベンチに座って深呼吸するだけで、みるみるHPが回復して癒やされる……!

そのまま楓橋を通り、レトロな町並みを越えて最後の滝下橋を渡ると……

今回の散策コースのゴール、赤蛙公園に到着。
ここは人が少なめの穴場スポット。取材時は桜が満開!

ランチでジビエを使った話題の「イズシカ丼」を堪能!

おなかがすいたところで、温泉街の入り口にある「修善寺no洋食屋」へ。

ここでは野生の動物の食肉を使った、ジビエ料理が食べられるというのだ。
伊豆では増えすぎて農作物などに被害を与える野生のシカをハンターが駆除しており、その生命を無駄にしないよう、おいしくいただく取り組みが進んでいるのだそう。

今回のお目当て、「イズシカ丼」が到着!
想像よりもかわいい見た目。女子ウケの匂いがするぞ。

肉厚のもも肉に、松の実、クルミ、アーモンドを思いっきり散らしていただきます!
あかん、甘い焦がし醤油ダレの匂いだけでよだれが……!

「はむっ」

「肉汁じゅわ〜〜〜〜!」

なんだこれ、見た目は女子ウケしそうなキュート、味は完全に男子ウケ! ガツンとくるスタミナフード感、たまらん!
ウマイウマイと騒いでいたら、優しそうな店長さんが登場。

「ここのお肉は食肉処理後30分以内に血抜き処置をしているので、よく言われる野生の肉の匂いが気になりません。鹿は脂分が少ないので、ただ焼くと硬くなってしまいがち。うちは洋食屋なので、蒸し焼きにして一気にフランベ※することによって、羊肉のような柔らかさを保っています」

「おおお〜! だから冷めても柔らかくておいしいんですね!?」

初の鹿肉、ここでよかった……! ジビエ料理への理解も深められたし、大満足。

※編集部注:調理の最後に高アルコール度の酒を加え、そのアルコールを火で一気に飛ばすこと

家族経営のこちらのお店、天使のようなお子さまの笑い声も聞こえてきて、なんともアットホームな空間でした!

インスタ映えの聖地、東府やで足湯の本気を見る

今回の旅で会う人会う人に「最後は東府やさんに行きます」と言うと、「あぁ、あそこはすごいよ……」と言われるので、一体何がそんなにすごいのかと、とても気になる。

期待を込めながら、修善寺温泉街から車で20分ほど移動した「東府や」の中にある、日帰り客も立ち寄れる「Bakery&Table 東府や」というカフェへ。

ど、どっひゃ〜〜〜! これは……セレブが休暇にお忍びで来る場所……?

水辺を眺めながら、足湯で吉奈温泉が楽しめるという超絶贅沢スポットに来てしまったらしい。しかも飲食代だけで、入場料は不要。お得すぎる……。

奥のベーカリーでドリンクやケーキ、パンを買って席まで運んだら……

ご覧いただけるだろうか……
ば、映えざるを得ない……

足湯に浸かりながらお茶をする、というアイデアが
私たち新しもの好き女子の心をくすぐってやまないのだった。

びっくりするほど足が軽いのに驚きながら帰宅。
身も心も癒やされる中伊豆のインスタ映え旅、ぜひ訪れてみてはいかがだろうか。

photo・ たのしい無職