織田信成氏

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23日の平昌冬季五輪フィギュアスケート女子フリーでは、アリーナ・ザギトワが金メダル、エフゲニア・メドベージェワが銀メダルと、ロシア勢が圧倒的な強さを見せた。日本の宮原知子は4位で惜しくもメダルを逃したが自己ベストを更新。坂本花織は6位だった。

史上まれにみるハイレベルな戦いとなった今大会のフィギュア女子。23日放送、テレビ朝日「報道ステーション」では、元五輪代表の織田信成氏がその興奮を伝えた。

織田氏は「信じられないくらいハイレベルで、こんなハイレベルな戦いできるのかっていうくらい、なんじゃこのプレッシャーの中での安定感」と、重圧の中で見事な金メダル争いを繰り広げたザギトワとメドベージェワを絶賛した。

自身も五輪に出場し、その独特の雰囲気を体感しているだけに、織田氏は「五輪のプレッシャーはとてつもないと知っているので、あの中であれだけできるって」と感嘆。「アスリートとして洗練された精神、そのすごさが表れていた」と、ロシア勢の強靭な精神力に脱帽した。

だが、宮原も負けなかった。負傷に苦しみ、一時は五輪に出場できるか不安もあったが、大会ではショートプログラム、フリーともに自己ベストを更新。織田氏は「本当に自分の壁を乗り越えた。自分超えをした」とたたえた。

し烈な代表争いを制して五輪への切符を手に入れ、その舞台で見事6位となった坂本も健闘した。織田氏は「これだけハイレベルな中でこれだけ素晴らしい演技をしてくれて、こんなに誇らしい気持ちはない」と、日本の両選手に賛辞を寄せている。

司会の富川悠太アナウンサーが、日本のフィギュア界はまだまだ期待できるかと振ると、織田氏は「ザギトワ選手、メドベージェワ選手、(銅メダルのケイトリン・)オズモンド選手も本当におめでとうございます。素晴らしい演技でした。ただ、ウチの日本勢も負けてないわよ。まだまだ勝つわよ、って気持ちです。今は」と力強くコメント。

その勢いに、富川アナは思わず「裏声になったのと、オネエ言葉になったのはなぜか…」。小川彩佳アナも「画面からはみ出しそうな勢いでしたね」と笑った。