日本初、配達員が自宅ドアを解錠できるマンション登場。スマートロック技術活用

同サービスは、ライナフが開発した各部屋の玄関のドアの鍵をインターネット経由で開閉操作できるスマートロック「NinjaLock」、および、マンションのエントランスを離れた場所から解錠できる「NinjaEntrance」を活用したもの。
▲「ジニア大森西」は日本初の不在時サービス対応マンションとなる
提携業者は、コールセンターに解除依頼を行い、オペレーターがエントランスや各部屋のドアの鍵を「NinjaEntrance」を使い解除することで入居者が部屋にいない部屋に入れます。オペレーターによる提携業者への本人確認、玄関のドアに向けて設置されたクラウドカメラによる提携業者の入退室や仕事ぶりをいつでもチェックできること、さらに鍵付きの室内トビラを設置することにより、セキュリティの高さもしっかり確保されています。不在時に誰かが部屋に入るのはなんだか嫌なものですが、このシステムであれば余計な心配もなく安心して依頼できます。
▲「ジニア大森西」の間取り。玄関ドアを解除する「NinjaEntrance」などが設置されている。また、錠前付きの室内ドアもあり宅配業者はリビングに入れないようにすることもできる。

▲提携業者の電話を受けて、オペレーターがエントランスや玄関の鍵を開ける。現在はオペレーターをシステムに組み込んでいるが、「NinjaLock」などはスマホアプリからも操作可能。今後は人を廃して、スマホアプリで管理することなども考えているとのこと。
現在、提携しているサービスは5つ。宅配サービスは食品などを扱うパルシステムとクリーニングのリネット。これらのサービスは玄関に荷物を配達してくれます。買い物代行サービスであるhonestbeeは、注文した食材などをスーパーや専門店で購入後、玄関に配達。そして、料理などをしてくれるハウスキーパーをマッチングするタカスジや、家事代行サービスやハウスクリーニングのスタッフを派遣するベアーズは、事前に鍵の受け渡しをすることなく部屋に入り料理や掃除などをしてくれます。

宅配業者などが、入居者不在時に部屋に鍵を開けて入るサービスという点において、『「サービスが入ってくる家」プロジェクト』は、2017年11月にアメリカで始まった「Amazon Key」と同様のものとなります。「最先端を行くAmazonに大きく遅れることなくサービスを始められる」とライナフ代表取締役の滝沢氏は言います。
また、スマートロック「NinjaLock」は、工事不要で多くのドアに取り付けられるもの。「ジニア大森西」は、「サービスが入ってくる家」の最初の一歩であり、今後、分譲マンションや戸建てでの展開も考えているとのこと。家を空けることが多い単身世帯や共働き世帯からのニーズも今後、高まっていくはずです。
宅配サービスなどの料金は、それぞれに対して利用者支払うことになります。未定とのことですが、「NinjaLock」などの設備維持などに必要な費用は、結果的に賃料に上乗せされる可能性があるとのことです。