16日放送、テレビ東京「SPORTSウォッチャー」では「"実力"か"若手の経験"か 世代交代にゆれるなでしこ」と題し、元なでしこジャパンで、来季もアメリカ女子プロサッカーリーグ・NWSLのシアトル・レインFCでプレーすることが決まった川澄奈穂美(32)の代表復帰に懸ける想いを伝えた。

今季、シアトル・レインFCで9アシスト6ゴールの活躍をした川澄。番組のカメラに「自分の良さを出せばそれが結果としてついてくるっていうのが、やっていてすごく楽しくて。満足は全然してないんですけど手応えみたいなものは、あるかないかといえばある」と充実した様子で語りつつ、「自分が代表に入ったらというのは常にイメージしています」と付け加えた。

そんな、なでしこジャパンは昨年3月にリオデジャネイロ五輪アジア最終予選に敗れると、高倉麻子新監督が建て直しに着手。再来年のW杯や、その翌年の東京五輪を見据え、若手主体のチーム作りを推し進め、川澄の名前は外された。それでも彼女は「あんまり私、世代交代という言葉が好きではなくて、日本代表なのでいい選手が選ばれる、それが年齢が40代であろうと10代であろうと関係ないと思っている」と持論を展開。「そこを選んでいるのは監督の考え方だと思っているので、いかにそこに食い込めるようにするかっていうのが今の自分の課題」という。

さらに、10月22日に行われた、なでしこジャパン対スイス代表の親善試合を観戦した川澄は「やっぱり君が代を聞く。日の丸を胸に戦うっていうのは日本代表として特別なことだと思うので今日はこっちで聞く側でしたけど、是非ピッチに立って戦いたい」と改めて代表復帰に意欲。後輩の活躍について「素直に喜べない?」と聞かれても「どんな所でも競争が行われていて、例えばあの人がミスして自分が出られるようになったというよりは、すごいうまい相手に対して自分がその人よりも上回ってだったり、自分の良さが認められて出れた時の方が自分としてもサッカーを楽しむ上でもレベルが上がってるってこと」と前向きに語った。