サッカー日本代表は12日、EAFF E-1サッカー選手権で中国代表に2-1と勝利を収めた。植田直通、三浦弦太、山本脩斗、土居聖真と4選手が代表デビューを飾り、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が初戦から7選手を入れ替えて臨んだが、2連勝を飾っている。

84分にJリーグ得点王・小林悠の代表初ゴールで先制した日本は、4分後にはキャプテンマークを巻いた昌子源が40メートルの超ロングシュートを叩き込んで加点。最後にPKで1点を返されたが、その後は逃げ切りに成功した。

優勝を目指す日本代表だが、来年のロシア・ワールドカップへの選出を目指す国内組にとって、今大会はハリルホジッチ監督にアピールする舞台でもある。12日放送、フジテレビ「THE NEWS α」では、元日本代表の宮本恒靖氏が、中国戦の出場メンバーのアピール度をチェックした。

すでに実績のある今野泰幸と井手口陽介は「アピール済み」として対象外。それ以外の出場メンバーのアピール度は、以下のとおりとなった。10点満点で5点が及第点。

東口順昭 6
昌子源 6
三浦弦太 5.5
山本脩斗 5
植田直通 7.5
大島僚太 6.5
土居聖真 5
倉田秋 6
小林悠 7
伊東純也 5.5
川又堅碁 6.5
阿部浩之 評価なし

高く評価されたのが、先制点を挙げた小林。宮本氏は「1トップでもボールを引き出す動き出し、タイミング、質が素晴らしく、得点もあった」と、アピールに成功したと賛辞を寄せた。

また、途中出場で小林のゴールを演出した川又についても、今大会でインパクトを残していると称賛。ただし、日本が1トップを採用する場合、大迫勇也といったライバルが多いため「なかなか厳しいのかな」との見解もつけ加えている。

前線の2選手を上回る最高のアピール度と評価されたのが、センターバックが本職ながらこの日は右サイドバックで出場した植田だ。チーム最高のアピール度「7.5」がつけられた。

宮本氏は植田にハリルホジッチ監督が求める「デュエル」で勝てる守備力があると評価。パワーやフィジカル、スピードが必要となる現代サッカーのサイドバックというポジションで好パフォーマンスを披露したうえ、本職はセンターバックのためユーティリティー性もアドバンテージになるとした。また、攻撃時も何度か良いプレーが見られたと、今後に期待を寄せている。

アピール最後の舞台は、優勝を競う韓国との最終戦。16日に味の素スタジアムで行われる。