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説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iPhoneのスクリーンショットはファイルサイズが大きいってホント?』という質問に答えます。

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ホームボタンとスリープボタンの同時押しで現在の画面を画像ファイル化する「スクリーンショット」。百聞は一見にしかずといわれるように、アプリの状態を誰かに伝えたいとき、スクリーンショットを渡せばすぐに理解してもらえることがあります。iPhone Xでは、作成手順が音量ボタンとサイドボタンの同時押しに変更されましたが、その重要性は変わりません。

そのスクリーンショットですが、ファイルサイズは小さいときもあれば大きいときもあります。手短にいえば写り込んでいる内容次第で増減するということになりますが、そこにはスクリーンショットに採用されている画像フォーマット「PNG」の特性があります。

PNGは高い圧縮率を持つ可逆圧縮(ロスレス)の画像フォーマットであり、最大約280兆色フルカラー(48bit時)という色数をサポートしています。iPhoneに関していえば、1つのスクリーンショットに含まれる色数がファイルサイズの大小に直結しているのです。画素数もファイルサイズに影響しますが、PNGの場合は色数のほうが影響大です。

iPhoneで撮影したスクリーンショットは、一律で色数が16bitのPNG画像として保存されますが、『設定』や『メモ』のように背景が単色のアプリ画面を対象にした場合、色数の情報としては16bit(約6万5千)も使う必要はありません。だから、画面中で使用される色数が少ないアプリで撮影したスクリーンショットのファイルサイズは、多くの場合1メガバイトにも満たない小さなものです。

しかし、そこに風景写真のような色情報の多い被写体が入ると色数は急増します。壁紙のような大きな写真にかぎらず、サムネイルのように小型化されたものでも多くの色数が使われていますから、ファイルサイズは一気に大きくなります。iPhone 6以降のモデルでは画素数が増えたこともあり、1点あたり6メガ、8メガバイトくらいは覚悟しましょう。