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 朝日新聞社、集英社、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアムの3社が共同で配信している、「T JAPAN:The New York Times Style Magazine」のデジタル版「T JAPAN web」に、「香取慎吾のアトリエ<前編>」と題された記事が、10月26日付で掲載された。香取が「創作」についてたっぷりと語っており、ファン必見の記事と言えそうだ。

 また、自身の絵が所狭しと並べられているアトリエの中で、ナチュラルなポーズを決める様子や、真剣に作品を制作する姿、「T JAPAN」のロゴを描き始める横顔など、インタビュー内容と併せて掲載された写真には、様々な香取が写し出されている。

 もはや、「アイドル」というより「アーティスト」と言った方がふさわしいのではないか? と思わせるほどに、独創的な雰囲気が漂うカットと言えよう。

 記事そのものが注目を集めているのはもちろんだが、やはり中でも「作品」に対する声が多く寄せられている模様だ。

 ただ、「病んでる?」「なんか怖い」「魅力ない」「ごめん…あまり才能感じない」「私には良さがわからない」など、作品に寄せられている声の多くは、どちらかというと否定的な印象のものばかりだった。

 確かに香取の描く絵は、極めて個性的である。

 豊かな色彩感覚で描かれた、カラフルなタッチの作品がある一方、ファンの間ではお馴染みとも言える「黒うさぎ」や、用いる色を減らし、X線写真のコピーで制作された絵、「自画像のようなイメージ」と語るピエロの絵など、どこか「闇」を感じる作品も多く存在している。

 「芸術」という分野は正しい答えが無いため、否定的な意見が出てしまうのも仕方ない。ましてや、そこはかとない「闇」と、個性的な世界観が混ざり合えば、やはり、大抵の人々はたじろいでしまうものだろう。

 しかし、あらゆる感情を作品として形に残し、これだけ多くの創作物を完成させるエネルギーには、素直に拍手を送るべきではなかろうか。

 もちろん、「元SMAP・香取慎吾」だからこそ、より注目される部分はあるかもしれない。

 そういった意味でも、純粋な評価を受けることは難しいと言えそうだが、ぜひ、自分の世界にひたすら没頭してほしいものだ。