不振の王者・シュライカー大阪の逆襲、カギは“闘う”集団の復活

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▽昨シーズンの王者が不振を極めている──。2016-17シーズンのFリーグで、絶対王者・名古屋オーシャンズの10連覇を阻んだシュライカー大阪。しかし、連覇を目指してスタートした今シーズンは、2巡目を終えようとしている第22節を前に6位と結果を残せていない。

▽プレーオフに進出できる5位・湘南ベルマーレとの勝ち点差は「6」。首位の名古屋とは「16」も離れており、シーズン終盤に差し掛かる今が正念場だ。

▽21日、22日に開催されるDUARIG Fリーグ2017/2018の第22節、第23節は、6クラブ共同開催で行われるシリーズ。その大阪は、JSPORTSシリーズとして、ホームである大阪市中央体育館で2試合を戦い、勝ち点6を得て上位争いに割り込みたいところだ。

◆3連敗の悪い流れを断ち切れるか

▽現在の大阪は、リーグ戦3連敗中。第19節のペスカドーラ町田戦(1-2)、第20節の湘南ベルマーレ戦(2-7)、第21節のアグレミーナ浜松戦(3-4)と失点の多さが気になるところだ。

▽ここ3試合に共通して言えるのは、“押し込まれた”時の反発力だ。木暮賢一郎監督の下、ポゼッションを高め、アグレッシブに攻守を行い、相手を上回るフットサルをしていた大阪。しかし、この3試合では、ディンフェスラインを下げたり、失点を重ねたりと、受けの姿勢に回った展開で逆転を許している。

▽それでも、今回はホーム大阪での2試合。ファン・サポーター、地元住民の大きな声援を受け、今一度“闘う集団”に戻ることが期待される。

◆同じく苦境のエスポラーダ北海道

▽大阪の第22節の対戦相手は、現在9位のエスポラーダ北海道だ。北海道は、第16節以降勝利がなく、直近5試合は3分け2敗。勝利まで近づく試合は多いため、勝ち切ることが求められる。

▽大阪としては、ノらせると怖い北海道を相手に、主導権を握り、最後まで押し切る必要がある。失点を許し、勢いに乗らせると、そのまま畳み掛けられてしまう可能性も十二分にある。まずは先制点を奪い、しっかりと加点して逃げ切りたいところだ。

◆爆発力を持つバサジィ大分

▽22日に行われる第23節では、11位と下位に沈むバサジィ大分が相手となる。第13節以降勝利がない大分。しかし、能力の高い選手は揃っており、こちらも侮れない。

▽前回対戦の第14節では、3-0と先行を許してしまう展開に。それでも、得点を重ね、4-4のドローに持ち込んだ。大阪としては、同じような試合はしたくないはず。やはり、闘う姿勢を見せ、常に主導権を握る形にしたいだろう。

◆初めて名古屋を超えた指揮官・木暮賢一郎

▽この2試合の注目は、選手のプレーも去ることながら、木暮監督の采配、プランニングだ。第19節の町田戦では、「プランニングが間違いだったと思うような責任を感じる内容」とコメント。この際も、ディフェンスラインを下げる戦い方を選択し、主導権を握らせてしまった。

▽しかし、原点に帰れば、大阪の強みはアグレッシブなフットサル。攻守にわたり、相手を上回ることが、チームの戦い方としてはハマっている。調子が上がっていない2チームとの連戦。木暮監督がどのようにチームをコントロールするのか。シュライカー大阪の戦いに注目だ。

■Fリーグ第22節 JSPORTSシリーズ

▽10月21日(土)

《13:30》

バルドラール浦安 vs バサジィ大分

《16:00》

シュライカー大阪 vs エスポラーダ北海道

《18:30》

ペスカドーラ町田 vs デウソン神戸

■Fリーグ第23節 JSPORTSシリーズ

▽10月22日(日)

《12:00》

エスポラーダ北海道 vs バサジィ大分

《14:30》

バルドラール浦安 vs ペスカドーラ町田

《17:00》

シュライカー大阪 vs デウソン神戸