31日、埼玉スタジアム2002で開催されたW杯アジア最終予選、日本代表対オーストラリア代表の一戦は、日本代表が浅野拓磨や井手口陽介のゴールで勝利。難敵オーストラリア代表を破り、6大会連続となるW杯出場を決めた。

すると同日放送、日本テレビ「NEWS ZERO」では、サッカー解説者・北澤豪氏が大一番を振り返り、若手の台頭による日本代表の世代交代について語った。

「井手口選手が決めた時には感動しました。井手口選手を育てたガンバ大阪の長谷川監督をはじめスタッフはすごい喜んでいるんだろうなと思いますし、キャプテン長谷部の復帰も大きかったですし、その間に(キャプテンマークを)つけた吉田キャプテンもよかった」

ノリノリかつ早口でこう話し始めた北澤氏は、ラルフ鈴木アナウンサーから「落ち着いてください」とたしなめられつつも、まずは香川真司や本田圭佑といったベテラン選手の名前が外れたこの日のスターティングメンバーについて話し始めた。

「驚きましたね。ハリルホジッチ監督、勝負に出たなと。勝ったからよかったものの負けていたら大変なことになったんじゃないか」と切り出した北澤氏。それでもスタメンの狙いを「コンディションのよさ」と分析すると、「前からどんどんプレスをかけてボールを奪いに行く。前線だけじゃなく至るところでボールを取りに行くということを考えていくと、走り続けなければできない。コンディションがよくなければできなかった」と続けた。

また、22歳・浅野や、21歳・井手口の活躍に触れると、「ちょっと世代が変わってきた」という同氏。井手口については「ボールを奪う力がすごい。日本一といっても過言ではない。その役割を果たしながらも期待はしなかったんですけど、点を取ってしまうという100点満点以上の働きをした」と絶賛。日本代表の世代交代には、「メンバー選考の基準はちょっと変わってくる」との見通しを示した。