「俺が決めるというよりは…」好調・乾は何よりもチームの勝利を最優先

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「俺が決めるというよりはチームで点を取って、そこで勝つことが重要」 

 好調を維持する日本屈指のドリブラー、乾貴士(エイバル)がオーストラリア戦に向けて意気込みを語った。

 日本代表は29日に、31日に行われる2018 FIFAワールドカップロシア アジア最終予選のオーストラリア戦に向けてトレーニングを開始。所属するエイバルで、リーグ戦を消化したばかりの乾も30日に柴崎岳(ヘタフェ)、久保裕也(ヘント)、酒井宏樹(マルセイユ)らとともにチームに合流した。

 2015年にエイバルに加入した乾は、その後順調な成長を見せ、今やチームに欠かせないアタッカーとなった。今シーズンも好調を維持し、リーグ開幕から2試合連続で先発出場。日本代表でも、乾の出場を望むサポーターやファンの声は多くあがっている。

 しかし、本人はいたって冷静だ。なかなか出場機会を得られない代表での現状にも、「(先発メンバーは)監督が決めることですし、そこに関しては何も言えないです。出た選手が、選ばれた選手がしっかりできる準備をしていると思うので、その辺は特に考えていないです」と返答。

 FW枠で多くの選手が招集された今回のメンバーだが、「(現時点でベンチ入りのメンバーは)伝えられていないと思います。俺が聞いていないだけかもしれないですけど(笑)」と、笑顔を見せ、非常にリラックスした状態で試合に臨む様子だ。

「俺が決めるというよりは、チームで点を取って、そこで勝つことが重要だと思います。まずは本大会がどうこうとかじゃなくて明日の一戦に全てを懸ける気持ちでやりたい」

 自身がゴールを奪い、本大会のメンバー入りへアピールをすることよりも、オーストラリア戦でのチームの勝利が何よりも最優先だと語った乾の出場、ひいてはその活躍に期待がかかる。