雨上がり宮迫だけじゃない?24時間テレビの”しくじり行為”に大ブーイング(写真はイメージです)

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 8月27日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、ダウンタウンの松本人志(53)が、不倫疑惑で釈明を行った雨上がり決死隊の宮迫博之(47)について言及した。

 27日は裏番組で『24時間テレビ』(日本テレビ系)が放送されており、宮迫が出演中。松本は今回の『24時間テレビ』のテーマが告白であることについて「どの面下げて宮迫が出ているのかね。勇気を持って伝えていないよね」とコメントした。

 さらに松本は、番組内で『週刊文春』(文藝春秋)が打ち出そうとしていた第二報についてはもみ消したと発言。司会の東野幸治(50)が「情報が間違っています。何もなかったんですから」とツッコむものの、松本も折れず「いや、あるのはあったんですけど」といったことから、「あった・ない」の推し問答を展開。最終的に松本自身が「信じるか信じないかはあなた次第」とオチをつけ笑いを誘った。

「松本と東野がこうしたやりとりを行う裏側で、宮迫は予定通り『24時間テレビ』に出演していました。不倫問題に関しても、番組内コーナーの「今夜限り!生しゃべくりでタレコミ続出!その真相を初告白007」でいじられるなどの展開もあった。宮迫側としては多くの人の目につく『24時間テレビ』にあえて出演し、しっかり反省の色を見せればイメージは一気に戻ると考えたのでしょう」(芸能記者)

 さらに、直前まで出演を検討していた日本テレビは、ある条件の下で出演を決断したとも言われているようだ。

「番組関係者サイドも難色を示していたようですが、宮迫側が平謝り状態で掛け合ったとも言われています。この一件が要因ですでにCMが打ち切られているため本来ならば扱いにくい話題だったはずですが、そこを番組内で取り上げることをNGにしなかったことで出演OKに繋がったとも」(前出・記者)

 そうして出演した『24時間テレビ』の休憩時は楽屋で、自身への応援メッセージを見て泣いていたという宮迫。これを以て“禊”は終了となるのだろうか。

■『24時間テレビ』そのものがしくじっていた?

 “しくじり”を見せたのは宮迫だけではなかったようだ。今回放送された『24時間テレビ』では、公式Twitterでの投稿がネット上で波紋を呼んだ。同番組の公式Twitterではスケートの羽生結弦選手(22)の出演を告知するものだったが、その一文が問題となったのだ。

「羽生選手は2歳の時に小児ぜんそくと診断されていたのですが、Twitterではそれを踏まえ『病気を言い訳にせず世界のトップで戦い続ける思いをテレビで初告白』と紹介した。この『病気を言い訳にせず』の一文が、ぜんそく持ちの人々から『言葉を選ぶべきだ』という声が殺到したのです」(前出・記者)

 チャリティーを銘打ち、『24時間テレビ』では長年に渡って身体に障害を持った人々の挑戦企画などが放送されているが、こうした声に疑問を投げかける声は毎年大きくなってきている。

「今回のTwitterの一件で、『日テレの姿勢がうかがえた』というネットユーザー達の声もありました。年々さまざまな角度からボロが出始めてきており、最近では“感動ポルノ”と揶揄されるような状態です。時代的な価値観も変わり番組内容が合わなくなってきているという意見も。募金額もここ数年でもっとも少なく、昨年からは1億円以上も減っているなど、限界も見え始めています」(同・記者)

 いよいよ番組の存続が本格的に検討される時期に差し掛かっているのかもしれない。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。