なぜ、二塁手がそこにいるのか… 広すぎる守備範囲で美技“横取り”にファン唖然
パイレーツ・ハリソン、遊撃への打球にスーパーダイブ…MLB公式称賛「オレの守備範囲だ」
米大リーグで広すぎる守備範囲でスーパーキャッチを繰り出した二塁手が出現。遊撃手のファインプレーを“横取り”する超美技となり、MLB公式ツイッターは動画付きで紹介。「オレの守備範囲だ」と驚きをもって伝え、実況&ファンも唖然として反響を呼んでいる。
なぜ、二塁手がそこにいるのか。そう思いたくなるようなプレーを演じたのは、パイレーツの二塁手、ジョシュ・ハリソン内野手だ。
23日(日本時間24日)のドジャース戦、4回の守備だった。1死一、二塁のピンチで右打者フォーサイスは強烈なピッチャー返しを放った。投手のウィリアムズの体を三塁側から抜けるように打球は二遊間の遊撃寄りにセンター方向へ。ここで飛びついたのが、二塁手のなんとハリソンだ。
後方で遊撃手がダイブする目前で体を精いっぱい伸ばし、左手のグラブでダイビングキャッチしたのだ。その場所はほぼ遊撃定位置。しかも驚きのプレーはこれで終わらない。すぐさま膝をついたまま一塁へ送球。送球体勢が取れていないにもかかわらず、白球は矢のような力強い軌道を描き、一塁を悠々とアウトにしてみせた。
守備ならず打撃でもミラクルが…延長10回にノーヒッター阻止&サヨナラの劇弾
抜ければ先制タイムリーかという当たりを防ぎ、このまま無失点でピンチを脱出。信じられないファインプレーとなり、MLB公式ツイッターは「オレの守備範囲だ、ジョシュ・ハリソン」と称賛し、実況&ファンが唖然とした様子が伝わってくる。
しかし、最大のドラマはこの先に待っていた。この試合、ドジャース先発左腕ヒルが9回までノーヒッターの快投。しかし、味方の援護がなく0-0で迎えた延長10回。先頭で打席に入ったハリソンがサヨナラ弾を放ったのだ。相手の偉業を阻止するチーム初安打が、いきなり劇的アーチに。割れんばかりの歓声を一身に浴びた。
まさに、攻守で勝利に貢献したハリソン。文句なしに、この夜の主役となった。