ハッピー(松岡茉優)を悲劇が襲う。報復に出たのは…【『やすらぎの郷』第20週おさらい】

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「倉本聰がシニア世代に贈る大人のための帯ドラマ」として4月から放送を開始し、シニア世代のみならず大きな注目を集めている石坂浩二主演の平日昼の帯ドラマ『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)。

8月14日から8月18日に放送された第96〜100話(第20週)では、これまで「やすらぎの郷」の入居者たちに笑顔で元気を振りまいてきたバーテンダー“ハッピー”を悲劇が襲った。

そんな第20週のストーリーを、まとめておさらいしていこう。(写真はすべて©テレビ朝日/無断転載禁止です)

 

◆ハッピー、襲われる

テレビに功績のあった者だけが入れる老人ホーム「やすらぎの郷」。

ここの入居者たちの憩いの場となっている施設内のバー・カサブランカのバーテン、“ハッピー”こと財前ゆかり(松岡茉優)を悲劇が襲った。

ある日の夜、脚本家の菊村栄(石坂浩二)と“大納言”こと俳優の岩倉正臣(山本圭)は、飲みながらの会話が盛り上がり、閉店時間を大幅に過ぎるまでカサブランカに長居してしまう。

ハッピーにやんわりと注意され、栄と大納言は急いで部屋に帰っていくが、その夜、いつもより遅く帰路についたハッピーは、夜道で男たちに襲われてしまったのだ。

発見したのは、施設の総務の宮下一馬(平野勇樹)。一馬がハッピーの自転車が山道に捨てられているのを見つけ、そのまま山の中の小屋まで行くと、震えながらうずくまるハッピーの姿があった。

この事件については、職員のあいだで直ちに箝口令が敷かれ、「やすらぎの郷」にはいつもと変わらない朝が訪れる。

そんななか、一馬はひとり出かけて行った。向かった先にいたのは、ハッピーを襲った2人の男だ。実は犯人は、一馬の高校時代の同級生と、その男が所属している暴走族の“アタマ”の男だったのだ。

この2人の犯行だとわかっていた一馬が単身で報復に出かけたというわけだが、2人を相手に返り討ちにあってひどい怪我を負ってしまう。

これによって、ハッピーだけでなく一馬も欠勤に…。少しずつ施設内にいつもと違う空気が伝わり始めるなか、立ち上がったのは「やすらぎの郷」の男性職員の“主任”たちだ。

「やすらぎの郷」の男性職員は、理事長や専門職をのぞいて、みなが“前科もち”である。

保安部主任の中里正(加藤久雅)、食堂主任の橋本忠吉(納谷真大)、介護主任の野村伊三郎(芳野史明)、施設主任の進藤秀夫(山下澄人)の4人も当然前科があるのだが、そんな彼らが今回の一件で“キレた”のだ。

着々と敵討ちの準備を始める彼らだが、この動きを感じ取った入居者が3人いた。

数々の任侠映画で活躍した大スターであり「ケンカの実力は別格」と言われる高井秀次(藤竜也)と、秀次の“ジム仲間”であり腕に覚えのある大部屋俳優の原田(伊吹吾郎)、そして元殺陣師の那須(倉田保昭)だ。

彼らは、ケガのため自宅で休んでいる一馬に会いに行ってすべての事情を聞き、報復の準備真っ最中の主任たちのもとを訪れた。

 

◆秀次、報復へ

3人は、報復の際に使う“武器”をつくっていた主任たちに、もし報復に行ってあなたたちに何かあったら「施設はどうするのか?」「あなたたちを頼りにしている年寄りを見捨てるのか?」と諭す。

そして秀次が、「(報復は)あなたたちがやる仕事ではありません。これは、先のない老人のやる仕事です」と言い、主任たちの代わりにこの3人の入居者が敵討ちに向かうことになった。

犯人たちのいる不良のたまり場に着いた秀次たち…。舐めた態度で近づいてくる犯人の男だったが、秀次は一言二言会話すると、突然その男を殴る。そこから乱闘が始まったが、3人は不良たちを実力で圧倒。

そして、秀次と那須はそれぞれ2人の犯人の股間を強くつかみ、秀次がこう言った。

「殺しゃあしませんよ。ただね、二度と女の子に悪さができないように、あんたらのタマ、潰させてもらいます」
「覚えておきなさい、ケンカはね、戦争です。戦後生まれのあんたらは知らんだろうけども、戦争というのは、こういうもんです!」

そうして、ひとりが“睾丸圧迫破損”になるなど、犯人たちは病院行きの大きなダメージを受けた。

翌日、報復を行った3人は理事長の名倉修平(名高達男)に「やりすぎです」「もう無茶はなさらないでください」と若干とがめられるも、不良たちが警察に被害届を出すことを拒んだこともあり、この報復劇は幕を閉じた。

そして、ハッピーの身に起きたことは、秀次たちの殴り込みと合わせてついに栄たち入居者の知るところとなる。

話を聞き、あまりに酷い事件とその後の展開にみな唖然となるが、その夜ハッピーが復帰すると、どう接すればいいのか迷いながらも、栄をはじめ主だったメンバーはみなカサブランカに集まった。

ぎこちない会話が続く店内…。すると、ハッピーが言う。「私のことだったら、気にしないでいいですよ。気持ちの整理、もうつきました」と。

そんなハッピーを“お嬢”こと白川冴子(浅丘ルリ子)や井深凉子(野際陽子)らがユーモアもまじえながら一生懸命励ます。ただ、栄は結局、何も言ってやることができなかった。

8月18日(金)の放送で第100話を迎えた『やすらぎの郷』。第97話と99話では、中島みゆきの新曲『人生の素人(しろうと)』も披露された。

第21週では、盗難事件が発生? そして、姫が…?! 全130話に向け、ますます見逃せない展開が続いていく。