朝鮮中央テレビが公開した発射の写真=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が4日発表した、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」の発射成功が事実と確認されれば、北東アジアの安保に対し大きな脅威になることは必至だ。

 北朝鮮はこの日午後に「特別重大報道」を通じて、ICBM「火星14」の発射に成功し、39分間の飛行中に最高高度が2802キロまで上昇したと明らかにした。
 専門家は火星14を正常な角度で発射すれば、8000キロ以上飛行して米国本土まで攻撃できるとの見方を示した。
 北朝鮮がICBM発射に成功すれば、米国、ロシア、中国、インド、イスラエルに続いて世界で6番目のICBM保有国となる。北朝鮮は核弾頭を米国本土まで到達させる能力を備えた核兵器体系を完成させるため、ICBM開発に全力を挙げてきた。
 北朝鮮がICBM保有国になれば、米国と日本は地・海上迎撃体制を増強するとみられ、これによって朝鮮半島の周辺国のミサイル戦力の軍備競争など、東北アジアの安保地図の重大な変数になるとの指摘が出ている。
 ミサイル専門家のムン・グンシク韓国国防安保フォーラム対外協力局長は「北朝鮮が、短距離から長距離までのミサイルを完成したと宣言したものだ」とし、「北朝鮮は火星14を定期的に発射することで、米国に最大限の圧力をかけるとみられる」と述べた。
 北朝鮮が北西部東倉里のミサイル発射場や東部の江原道・元山付近からICBMを発射すれば、約20分後に米国本土に到達する。
 米国は5月末に北朝鮮のICBMと想定した飛行隊を迎撃ミサイル(GBI)で撃ち落とす実験に成功している。
 専門家らは、日本も米国の迎撃手段増強に合わせてミサイル戦力の補強に乗り出すものとみている。
ynhrm@yna.co.kr