個人成績こそ振るわなかったものの、チームには3タイトルをもたらしたポグバ。当人もその事実を強調している。 (C) Getty Images

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 マンチェスター・Uに所属するフランス代表MFのポール・ポグバは、2016-17シーズンを通じて「史上最高額」に見合わないと批判を浴びせられた。だが、本人はすぐにそのレッテルを忘れ去ったという。
 
 昨夏にマンチェスター・Uがユベントスに支払った1億500万ユーロ(約126億円)の移籍金が過剰な期待を生んだのは否めない。だが、公式戦通算で9ゴール・6アシストという数字が、「物足りなかった」という声が少なくないのも事実だ。
 
 だが、英誌『エスクワイア』のインタビューで、「史上最高額」の呼び名に誇りと重圧のどちらを感じたか問われたポグバは、「1週間後には僕は忘れていたよ」と明かした。
 
「結局のところ、史上最高額だろうが、そうじゃなかろうが、入る墓は同じなんだ。だから、僕自身はそのことを考えることすらない」
 
 非難の目が向けられたのはポグバ個人だけではない。マンチェスター・Uもシーズンを通じてプレー内容への批判が絶えず、ヨーロッパリーグ優勝後にはジョゼ・モウリーニョ監督も、「世界最低のチームと思うことがあった」と明かしている。
 
 しかし、ポグバは「世界最低のチームでも、僕らは3つのトロフィーを獲得した」と、コミュニティーシールド、リーグカップ、そしてヨーロッパリーグを制したことこそが重要だと述べた。
 
「僕らのプレーが良くなかったとか、あれやこれができなかったとかは受け入れるさ。ただ僕は、3つのトロフィーを勝ち取ったということを知っている。それは僕が知っているすべてであり、大事なのはそれだけだ。世界最高のチームで、素晴らしいサッカーができても、トロフィーをひとつも獲得できなければ、誰がそんなチームのことを覚えている? 誰も覚えてやしないだろう」
 
 もちろん、マンチェスター・Uに改善の余地はある。ポグバは「僕らは常に向上できるし、学んでいるところだ」としつつ、自分に対する自信は変わらず、周囲の評価に左右されることはないと続けた。
 
「僕は大金と引き換えに加入したから、周りはそれに基づいて評価するものだろう。でも、僕は自分にできることを分かっている。悪い試合をしても良い試合をしてもね。だから、良かったか悪かったか、人に言ってもらう必要はない。メディアは商品を売るために騒がなければいけないけどね。そしてそのために、彼らは僕のことを書き立てるんだ」
 真がブレないメンタルの強さは若かりし頃から変わらない。若干16歳で母国フランスを離れ、マンチェスターに移り住んだポグバは、「何も寂しくはなかった。素晴らしかった。英語や新しい文化、新しい国、新しい友人を学ぶ良い挑戦だった。僕は挑戦が好きなんだ」」と、当時を語る。
 
 あいさつや数字など、基本的な英語しかできなかったというポグバは、アレックス・ファーガソン元監督の話すらも理解できなかったと明かしている。
 
「最初は理解できなかったよ。マンチェスターのアクセントで話すチームメイトたちの言葉も分からなかった。今じゃ友人から笑われる。『彼らよりうまく(英語を)話す』ってね(笑)」
 
 だが、ポグバは2012年に一度マンチェスターを離れ、出場機会を求めてユベントスに移籍した。フリーで退団したときのことについて、ポグバは「プレーするためだった」と回顧している。
 
「僕が望んでいたのはプレーすることだけだった。若かったけど、自分がプレーできると感じていたんだ。だから待ちたくなかった。でも、心の中では、『終わりじゃない。僕はマンチェスターに戻ってくるだろう』と思っていた。母からもいつか戻るだろうと言われていた。そして今、僕はここにいる」

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