日本航空<9205>は29日、2005年度下期の路線便数の変更を発表した。燃料価格高騰の中、福岡発着の国際線3路線を運休するなど、低収益路線の見直しを行う。

  国際線では、福岡‐ホノルル、福岡‐香港、福岡‐ソウル、大阪‐サイパン、名古屋‐グアム、東京‐サイパンの6路線を10月初旬から運休するほか、大阪‐ホノルル線を10月から1日2便から1便に減便する。また、東京‐ロサンゼルス線を10月末に週8便から7便に減便。さらに、ホノルル、バンコクなどアジア太平洋地域で運航する子会社JALウェイズの担当地域を東京‐マニラ、東京−ブリスベンなどに拡大し、コスト競争力を確保する。一方、好調なアジア発の貨物需要に対応、東京‐香港間の貨物便を、11月から12月末まで、現在の週4便から週5便に増便する。

  対照的に国内線では、来年2月の神戸空港の開港時から、東京、札幌、沖縄、仙台、熊本、鹿児島の6路線に計10便を運航する予定。好調な名古屋地域には、中部国際空港と名古屋空港での路線展開充実を図る。【了】