世界ランキング9位の錦織圭【写真:Getty Images】

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ジュネーブOP緊急参戦、地元ワウリンカとレマン湖訪問「景観が大好きです」

 男子テニスシングルス世界ランク9位の錦織圭(日清食品)は緊急参戦となったジュネーブ・オープンでつかの間の休息を満喫している。風光明媚なレマン湖の名物、世界最大級の噴水を同3位のスタン・ワウリンカ(スイス)とともに訪問。決戦前に英気を養った。ATPワールドツアー公式サイトが報じている。

 急きょ参戦したスイスの地。錦織は満面の笑みでワウリンカとともに快晴の空の下、ジュネーブ名物「大噴水」をバックに記念撮影を行った。

「ジュネーブは美しい街です。湖の景観が大好きです。今週はいい1週間になればいいですね」

 錦織はこう語り、大会を見据えたという。

 全仏オープン前最後の実戦機会として、グランドスラムでの躍進に結び付けたいところだ。

ワウリンカは「とても特別な気持ち」、歓迎受ける地元ファンに応えられるか

 今季は右手首の故障に苦しんできた。4月のバルセロナ・オープンは欠場。そして、マドリード・オープンでも再発し、準々決勝の同2位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)戦を棄権。BNLイタリア国際ではコンディションの良さを見せ、復調気配を感じさせていたが、3回戦のフアンマルティン・デルポトロ(アルゼンチン)戦で敗れてしまった。

 当初BNLイタリア国際後、全仏オープンに直行予定だったが、グランドスラム前に試合数をこなすためにジュネーブ・オープンへの参加を決めていた。錦織にとっては慌ただしい緊急参戦となったが、ジュネーブの空気は心身ともに錦織をリフレッシュさせている様子だ。

 一方、第1シードの地元の英雄、ワウリンカは「ジュネーブでのプレーはとても特別な気持ちになる。最高のトーナメントだし、最高の天気で、ファンも素晴らしい時間を過ごすだろうね」と話している。

 世界トップ10の2人がそろい踏みで地元では大きな歓迎を受けている2人。錦織はスイスのファンにプレーで期待に応えられるか。