どりドリ(@d_doridori)さんのツイッターより

「砂場は公衆の場で混浴です。隠そう下半身!!タオル・湯浴み着・水着等を着用し、必ず下半身を隠して下さい!」

ツイッターで、こんな文言の看板が注目を集めている。看板の写真は2017年5月1日、「どりドリ」さんにより「この注意書きはなかなか見ない」と添えてアップされた。

写真がアップされると、ツイッターではこうしたリプライが相次いで寄せられた。看板の上部に描かれたキャラクターが、「安心してください、はいてますよ」の持ちネタで知られるお笑い芸人の「とにかく明るい安村」さんに似ているというのだ。

制作者は実際、「とにかく明るい安村」さんに似せて作ったのか――。Jタウンネット記者は5月2日、看板の「砂湯委員会」を糸口に調べることにした。

2016年11月に設置されたばかり

湯原温泉(Satoshi KAYAさん撮影、Flickrより)

先の看板は、美作三湯の1つで知られる湯原温泉(岡山県真庭市)の天然露天風呂「砂湯」にある。川底の砂を噴き上げながら湯を湧かせることから「砂噴き湯」とも呼ばれる混浴の露天風呂で、24時間いつでも無料で開放され、湯原温泉の原風景に溶け込んでいる。

湯原温泉。遠くに砂湯が見える(Spiegelさん撮影、Flickrより)

Jタウンネット記者が湯原観光情報センターに問い合わせると、担当者が取材に応じてくれた。看板の「砂湯委員会」は、湯原観光協会と湯原町旅館協同組合、湯原温泉区の住民、真庭市の行政代表で構成されている。住民を中心に、「砂湯」の清掃など管理しているという。


デロリンマン(@derorinmanlove)さんのツイッターより

担当者によると、この看板は16年11月に設置された。

「男女混浴の露天風呂の砂湯には、地元のおじいちゃんとかおばあちゃん、子どもたちとかに限らず、外からも人が来てくれるようになっています。タオルや、湯浴み(ゆあみ)着を巻いて下半身を隠すことで、男性も女性も気持ち良く砂湯を楽しんでいただけるよう、改めて呼びかけようと考えました」

看板は露天風呂の入り口や男女の各脱衣所など、計4カ所に置かれているそうだ。

記者は最後に、「とにかく明るい安村」さんのことも聞いてみた。

記者:「看板に書かれている男の人が、お笑い芸人の『とにかく明るい安村さん』にそっくりだ、という反応があるのですが......そうなのですか」

担当者は、「とにかく明るい安村さん」を知っていた。

担当者:「いえ、意識していませんよ。だってスタイルが全然、違うじゃないですか」
記者:「そ、そうですよね」

読者の皆さま、安心してください、別人ですよ!


ユキコ(@yukey0217)さんのツイッターより