54分に絶妙なクロスで闘莉王のゴールをお膳立てした岩崎は、70分に鮮やかなボレーを決めた。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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[J2リーグ10節]大分 1-3 京都/4月29日/大銀ド

 5月のU-20ワールドカップでの活躍も期待される京都の高卒ルーキー、岩崎悠人がついにプロ初ゴールをゲットした。

 J2リーグは4月29日、10節の11節を開催。大分銀行ドームでは、大分トリニータと京都サンガの一戦が行なわれ、3-1でアウェーの京都が快勝した。

 試合は15分に京都が先制する。左サイドからのクロスをケヴィン・オリスが折り返すと、闘莉王が豪快なバイシクルシュート。これはポストに阻まれたものの、こぼれ球を小屋松が押し込んだ。

 前半は1-0で京都リードで折り返す。

 そして後半に入り、今春鳴り物入りで京都に入団したルーキーが躍動。54分、敵陣左サイド深くに入り込んだ岩崎は、ターンからファーサイドに回り込んだ闘莉王へ絶妙なクロス。これを闘莉王がヘディングで叩き込み、京都がリードを2点に広げる。

 70分、今度は岩崎自らゴールを奪う。右サイドへ展開した岩崎は、そのままペナルティエリア内中央へ進出。そして右サイドの吉野からのクロスに対して鋭く右足を振り抜き、豪快にゴールネットを揺らした。岩崎のプロ初得点となる豪快なボレーシュートが決まり、京都が3点目を奪った。

 京都は77分に1点を返されたものの、3-1で快勝。2試合ぶりの勝利で3戦負けなしとした。

 プロ初ゴールに加え、絶妙なクロスでアシストもマークした岩崎は、「(ゴールの場面は)ずっとシュートの意識を持っていたので、あそこでシュートを打てて良かった。開幕から結果を残せていなかったので、個人としても結果を残せて、チームとしてもいい形で終われて良かった」と語り、ついに奪った初ゴールとチームの勝利に安堵の表情を見せた。

 岩崎にとっては、5月2日に発表されるU-20ワールドカップに向けた日本代表入りへも大きなアピールとなった。