13日に行われたヨーロッパリーグ準々決勝ファーストレグ、リヨン対ベジクタシュの試合前にスタンドの両軍サポーターが衝突し、大勢のファンがピッチになだれ込むトラブルが発生した。

リヨンの公式ツイートによれば、スタンドから発煙筒などが投げ込まれた結果、観客がピッチに避難しなければならなかったという。リヨンのジャン・ミシェル・オラス会長が自らマイクでサポーターをなだめるほどの事態に発展した。




英『BBC』によると、試合前からスタジアムの周辺でトラブルが起き、警察が出動する事態になっていたとのこと。現地当局はこの日の一戦を「高リスク」と判断しており、通常の倍となる500名ほどの警官を配備していたという。


試合はその後、5分間の再ウォームアップを経て、予定より45分間遅れでキックオフ。両チームの選手たちはセンターサークルに沿って並び、スタジアム全体に拍手をしてから試合を始めた。

欧州では11日のチャンピオンズリーグでボルシア・ドルトムントのチームバスが爆発事件で襲われて試合が延期されたばかりだ。

このときは、対戦相手のモナコのサポーターが急きょドルトムントでの宿泊を余儀なくされ、ドルトムントサポーターが自宅を提供するなど、両軍ファンの交流が世間の心を温めた。それだけに、ドルトムントやモナコのファンと、この日の観客トラブルを比較する声もあがっている。


なお、試合自体はリヨンが前半に先制を許したものの、リヨンが83分に追いつくと、2分後にはベジクタシュ守護神のミスからリヨンが逆転。2-1と勝利した。