ニンテンドーダイレクト4.13開催。Splatoon 2やARMSなどSwitch初年度を占う新作情報

写真拡大

任天堂は4月13日(木)朝7時から、ネット発表会『Nintendo Direct 2017.4.13』を開催します。会場は任天堂のページのほか、YouTube またはニコニコ動画で。

今回のお題は夏発売予定のイカシューター『Splatoon 2』、春予定の格闘スポーツ『ARMS』を中心に、ニンテンドースイッチおよび3DSの新作について。

不人気プラットフォーム発の大人気作が満を持しして仕切り直すスプラトゥーン2、手軽な操作で奥が深い対戦ゲームとして、カジュアルにもゲーマーにもアピールを狙う完全新規作品 ARMSともに、ニンテンドースイッチの初年度を占う重要なタイトルです。


任天堂の据え置きゲーム機は2006年発売の Wii が世界中で社会現象的な大ヒットとなりましたが、斬新な画面つきコントローラGamePadを導入しつつ Wii の発展継承を狙った後継機 Wii U はサードパーティの忌避もあり振るわず、任天堂の経営状況に大打撃を与えました。

今年3月に任天堂復活を期して投入された Nintendo Switch は、テレビに縛られない、どこでも遊べる家庭用ゲーム機と称する製品。

「2万5000円で買えないから高い」式の価格評価や同時発売ラインナップの強烈な既視感を不安視する声もあったものの、フタを明けてみれば高い需要から各市場で売り切れが続き、任天堂も自社の歴代ゲーム機で最速のロンチであったと発表するなど、まずは立ち上げに成功したといえる状況です。

しかしプラットフォームビジネスの成功にとって重要なのは、まず飛びつく層が一段落したあと、継続的にヒットを飛ばし台数を増やしパブリッシャーからの信頼を得ること。

同時発売にマリオカートもマリオ新作も、スプラトゥーンもないことを問われた任天堂君島社長の回答のように、この勢いが初年度のあいだ途切れず、加速してゆくかどうかが、今後数年の任天堂のビジネスを占ううえで極めて重要です。

というわけで注目のニンテンドーダイレクトは、グローバル同時発表の関係から、日本時間では平日の朝っぱら7時から。見逃しても、しばらく待てば各動画サイトで同じ内容を確認できます。



目玉のひとつ ARMS は、完全新規の『格闘スポーツ』ゲーム。スイッチのコントローラJoy-Conを左右の手に握り、実際にパンチを繰り出して対戦相手のキャラクターと殴り合います。

1月12日に開催されたニンテンドースイッチ発表会では、まずミニゲーム集の『 1-2-Switch』 がHD振動や各種センサなど各機能をショーケースしつつ多人数で遊べる作品として紹介されたあと、ARMSは「ゲーム好きにも満足できる、奥深いやりこみタイトル」との前フリで公開されました。

パーティーゲームに対してこちらはゲーマー向けやりこみ系です、と言いつつ Wii Sportsの一作に見えるボクシングゲームが出てきたため、会場には若干の動揺が走りましたが、実際に試遊してみるとやりこみ云々はすぐに納得できます。

まず、ボタンを覚えず腕を振るだけでパンチが繰り出せ、適当に殴り合えば勝敗は着くため、キャラクターや演出の楽しさもあってカジュアルなツカミは充分。

しかし操作に慣れてくると、パンチとガードと投げの3すくみ要素があったり、プレーヤーどうしとマップを考えた位置取りが重要だったりと、対戦格闘的な要素が意外にも本格的に仕組まれていることが分かります。

なにより、腕がびよーんと伸びるベラボーな設定のため、そして腕は(基本)2本しかないために、無闇に腕を振って連打はできず、一発一発のタイミングや軌跡操作が重要なことに気づくようになります。

キャラクター差に加えて装備できるパンチの種類も左右でカスタマイズできるため、たとえば左手は軽く誘導の効くパンチにして牽制に使い、ここぞのタイミングで狙いにくいが重い右手を打ち込むといった戦術や、位置取りを含めた立ち会い、読みあいも重要です。

ボクシングのように見えて、中遠距離で戦うか密着して翻弄するかもプレーヤーやキャラ・パンチ選択で変わってくるため、どちらかというとシューターと格闘の中間のようなイメージです。



(発売直後の数戦だけ有利になるテクニック:パンチはパンチで相殺できます(重さによる)。まだお互いに移動や回避やガードが分かってない段階ならば、正面からバカ正直な一発が来たら落ち着いて後出しで止めるだけでかなり有利になります。焦った大ぶりを避けたら左右同時パンチで投げ。相手の起き上がりまでに相対位置を揺さぶるのを忘れずに。)

完全新規の作品でもあり、初代 Wii 的なブンブン振り回して終わりの単純な作品と思われているのか、そこまで注目はされていない ARMS ですが、対戦ゲームが好きなゲーマーならばムキになって遊べる作品です。

追記:発表内容はこちら。速報:ニンテンドースイッチ『ARMS』は6月16日発売。ジョイコンの新色や乾電池式バッテリーも同日発売

Switch そのものの目玉タイトルとして、ソフトと本体同時購入組も多そうなスプラトゥーン2。すでにスイッチを購入したプレーヤーには先日、負荷テストを兼ねた「試射会」が開催されました。

ステージも武装も限定された状態ながら、Wii Uからのプレーヤーにはもうこれで売ってくれとの声も多かった完成度。プラットフォームは変わりましたが、しっかりスプラトゥーンそのものでした。(1画面になったことでマップだけ戸惑いましたが)。

スプラトゥーンはビジュアルスタイルも含めて人気を呼び知名度も高くなったものの、もともとWii U を持っていなかった層にとっては、末期の負けハードごと購入するハードルが高かったのも事実。

スイッチの将来への期待感とともにSplatoon 2 デビューしてくれるプレーヤーがどれほど居るか、スマッシュヒットを超えて名実ともに任天堂のドル箱になれるのか、本体ごと持ち歩いて、持ち寄って遊ぶことで新規プレーヤーを増やしてゆくサイクルが回るのか、スイッチと任天堂の今後にとって最注目タイトルであることは間違いありません。

追記:公開された新情報はこちら。 ニンテンドースイッチ『スプラトゥーン2』は7月21日発売。4人協力モード追加、1人用モードも続投