長友佑都所属のインテルが9日、セリエA第31節で残留を争っている下位クロトーネに1-2とまさかの黒星を喫した。ステファノ・ピオリ監督やピエロ・アウジリオSDは試合後、格下相手に不覚を取ったチームを厳しく糾弾している。

前節のサンプドリア戦で前半に試合を支配しながら1点しか奪えず、後半に逆転負けしたインテル。気を取り直して迎えたクロトーネ戦は、ミランとのミラノダービーを前に確実に勝ち点3を取り戻さなければいけない試合だった。

ところが、インテルは入りが悪く、ギャリー・メデルのハンドで献上したPKを決められると、4分後にもカウンターから失点。20分過ぎまでに2点のビハインドを背負ってしまう。後半に1点を返したものの、追いつくことすらできず、降格圏であえぐクロトーネに金星をプレゼントした。

チャンピオンズリーグ復帰への望みをつないで3月を終えたインテルだが、4月に入ってからの2連敗で今季の黒星は10と2ケタに。ライバルのミランに抜かれて7位に転落し、ヨーロッパリーグ出場権獲得も黄信号が灯っている。

当然、ピオリ監督は失望をあらわにした。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、試合後に「アプローチを間違え、軽かった。この試合がテストだとしたら、インテルは落第したということだ。終盤戦を悪くして6カ月の仕事を無駄にするなど罪だ」とチームの姿勢を嘆いている。

アウジリオSDはさらに厳しい態度だ。『fcinter1908.』によると、「負け方が悪い。インテルに、サッカーのチームにふさわしくない負け方だ。我々はごう慢で思い上がっていた。今週はインテルどころか、セリエAのチームにも値しない一週間だった」と“糾弾”した。

予想外の連敗でピオリ監督の後任人事が騒がしくなることも予想されるインテル。白星を取り戻して再び流れを変えることができるだろうか。ミラノダービーは15日に開催される。