4日に行われたコッパ・イタリア準決勝セカンドレグ、ローマ対ラツィオの一戦で、ローマの熱狂的サポーター「ウルトラス」がゴール裏スタンドに戻ってきた。

当局が安全面の理由から柵を設けたことに抗議し、応援ボイコットを続けてきたローマのウルトラスたち。だが、その柵が撤去されたことで、宿敵ラツィオとのダービーという大一番で、サポーターたちはゴール裏に戻ってきた。その姿は、やはり壮観だ。


試合前にはルチアーノ・スパレッティ監督をはじめ、チームのメンバーがゴール裏スタンドであいさつ。戻ってきたサポーターたちに拍手を送った。


ウルトラスも参加しての応援歌「ローマ、ローマ、ローマ」は心を震わせる。


だが、ラツィオも負けていない。試合前にスタンドをクラブカラーの水色で埋め尽くす。


試合は3-2でローマが制したものの、ファーストレグで2-0と勝利していたラツィオが決勝進出。ヨーロッパリーグですでに敗退し、セリエAで首位ユヴェントスに勝ち点6差をつけられているローマは、無冠に終わる可能性が高くなった。

当然、ライバルクラブのサポーターはローマを揶揄。特に“犠牲”となったのが、先日、サポーターに「信じてくれ。ラツィオとの2試合は両方オレたちが勝つ」と話していたラジャ・ナインゴランだ。


コッパ・イタリア準決勝は5日にセカンドレグのもう1試合、ナポリ対ユヴェントスの一戦が行われる。ファイナルでラツィオと対戦するのは、ファーストレグで3-1と勝利したユヴェントスか、ホームで逆転を狙うナポリか。週末のセリエAで1-1と引き分けた両軍の激突に注目だ。