カジキマグロの希少部位「サワラ三角」は、「観光客には広めたくない」おいしさ
[となりのテレ金ちゃん-テレビ金沢]2017年2月6日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、「サワラ三角」って何?という疑問を調べていました。
画像はイメージです(sotaさん撮影、Flickrより)
カジキマグロのことを石川県民は「サワラ」と言いますが、そのサワラという言葉の入った「サワラ三角」とは、どんな食べ物なのでしょうか?
県内出身者でも知らない人が多い
県外出身者はもちろん、県内出身者でも知らない人が多い「サワラ三角」。魚屋さんの店頭にも置いてあることはほとんどなく、ごく少ない居酒屋のメニューにあるそうです。
一体どの部分なのか、サワラの解体を見ながら教えてもらうと、背びれを支える骨と筋肉の部分を指すそうです。背びれを外す時に包丁を入れると三角に見えることからこの呼び名がつきました。
大きな140kgのサワラでも、1%とれるかどうかという希少部位なので、あまり流通していないのだとか。
それでもサワラの消費量が多い石川県なので、サワラをたくさんさばき、サワラ三角もある程度は確保することができるのです。
昔は、頭などと一緒に残として捨てていましたが、まかないで食べるとおいしいということで広まっていきました。
また、希少部位であるにも関わらず価格もリーズナブルで、居酒屋の看板メニューになっているお店もあります。
唐揚げや焼き物で食べるのがおすすめで、ジューシーで魚というよりも肉のような歯ごたえと評判です。
観光客にはほとんど知られていませんが、新たな名物になる可能性もあります。ただ、希少なだけに、広まって欲しくないというのも本音なのだとか。
石川の食文化から生まれた、知る人ぞ知る食べ物なのですね。(ライター:りえ160)