ねごとが、2月6日放送のTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」に出演。パーソナリティのあしざわ教頭が、バンド結成から10周年を迎えた心境をメンバー1人ずつに聞いていきました。



――藤咲佑(Ba):バンド結成から5〜7年辺りの頃は悩んでいた

あしざわ教頭「バンド結成から10年が経ちましたが、楽しいとかつらいとか印象はありますか?」

藤咲「もちろん、つらいことも悩んだ時期もたくさんありました。活動の中で言うと、5〜7年辺りの頃は悩んでいたかな」

あしざわ教頭「差し支えなければ、どういう悩みだったのですか」

藤咲「“自分たちの音楽のスタイルって何だろう?”って悩んでたんですよね。ねごとってこういう性格だから、私生活でもワイワイしているわけじゃないんですよ。でもフェスでは、ステージに立ったら音楽でワイワイさせたいっていう思いはすごくあったんです。だけど実際にできるかといえば、ちょっと無理をしてる部分がどこかにあったんですね。カラ元気ではないけど、“ステージ上ではカッコよく見せたい、だけど……”みたいな」

あしざわ教頭「ステージに上がった時のスイッチを入れた状態が、普段の自分たちの性格とは違って背伸びしてる感じだったんですね」

藤咲「そうですね。背伸びはしてた。自然ではなかったかなって思ってますね」

あしざわ教頭「それは、メンバーそれぞれですか」

藤咲「うん、それぞれです。みんなが悩んでいた時期は一緒だったんですね。全員が、どうしていくべきだろうって思っていたかな」

――沙田瑞紀(G):藤咲佑の涙にびっくり

沙田「一番びっくりしたのは、佑が泣き出したことがあったんです。(佑が)リーダーになったぐらいの時なんですけど、佑の言葉は説得力があったのでツアーでMCをやってみようっていうのがあったんです。それがすごくイヤだったみたい」

あしざわ教頭「ええ〜」

沙田「任務として課せられちゃったから。トライではあったけどだんだん重荷になってしまって、文章まで考えるようになっていたんです。ねごととしてどう見せないといけないのかっていうのを、MCでしゃべらなければいけない。背負い過ぎちゃってましたね。たぶん今だったら自由にしゃべれると思うんですけど、“やりきったけどつらかった”って話をしていました」

――澤村小夜子(Dr):一番つらかったのは、幸子が“辞める”と言った時

澤村「バンドで一番つらかったのは、たぶん4〜5年前かな? 幸子が“辞める”って言った時だと思います」

あしざわ教頭「え!? それはどういうタイミングですか?」

澤村「デビューしたけど大学にも通っていて、忙しくてパンパンになっていた時だったんです。幸子も最初のワンマンで声が出なかったりして、それを引きずっていたのかわからないんですけど。どんどんバンドの調子も悪くなっていって、急に『私、辞めたいかも』と言い出したんです。他の3人のメンバーで、『どうする? 幸子を止める? 止めない?』みたいに話し合いましたね。その後にスタッフを交えて全員で話し合いをしたんですけど。それが夜の8時とか9時とかから始まって朝の4時ごろまであったんですけど、黙っている時間がすごく長いんですよ」

あしざわ教頭「それはたった一言で、何かが変わってしまうこともあるかもしれないということですか?」

澤村「もう、何も言えないというか。幸子を止めることはできるけど、“本人がつらいって言ってるのを、無理矢理引き止めるのもな”って感じで。“もし幸子が本当に辞めたかったら、3人でやろう”っていうところまで来ていたんです」

――蒼山幸子(Vo&Key):私がねごとを続けてこれた一番の理由

蒼山「その時はライブをすることに関して、気持ちも“キュ”ってなっちゃってたんで。なんというか……心が解放されていない感じというか、切羽詰まっていた時期だったんです。ライブパフォーマンスで自分が思うようにうまく歌えなかったりとか。身体以前に心から来ているんだろうなっていうのも自分でわかっていたんで、それを乗り越えるにはどうしたらいいかなっていうのをすごくがむしゃらに手あたり次第に(笑)。でも、いい意味で“諦めが肝心”な時もあるなっていうのを、学んだかもしれないな」

あしざわ教頭「ほう」

蒼山「諦めというか、“自分はこれしかできないんだ”とか“自分の役割はここなんだ”っていうこと。自分ができることとできないことを、はっきりさせることって大事なんだなって感覚は学んだかもしれません。たぶんですけど、デビューしたてとかって、“きっと何でもできる”っていう気持ちがあったし、“可能性が手のひらの中に無限にある”と思っていたんです。どんどん壁にぶつかる中で、『あれ? 私ってこんなにできないんだ』って、自分の本当の力を見せつけられたことがあって、『自分はこれができて、これができない。でも、それが自分なんだな』みたいに肯定することが、大事なのかなって思いました」

あしざわ教頭「うん」

蒼山「私がねごとを続けてこれた一番の理由は、“このバンドを続けていけば、絶対にもっと面白い音楽ができるはずだ”っていう予感が常にあり続けていたからなんですよね。4人でいると、根拠のない自信みたいなものがわきあがってくるんです。ここで止まったりする選択肢はないなっていうことだけはわかっています。これからどんどん作品を作ったりライブをしたりする中で、もっと楽しい景色とか“あ、これだ”って思える音楽とかが作れるんじゃないかなっていう気持ちがあるので、続けてこれましたね」

ねごとのニューアルバム『ETERNALBEAT』がリリースされました。サウンドプロデューサーに中野雅之さん(BOOM BOOM SATELLITES)、益子樹さん(ROVO)を迎えた今作には、テレビアニメ「銀魂゜」のエンディングテーマ「DESTINY」を含む11曲が収録されています。

詳細はねごとのオフィシャルサイト(http://www.negoto.com/ http://www.negoto.com/)をご確認ください。

<番組概要>

番組名:SCHOOL OF LOCK!

放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット

放送日時:

月〜木曜 22:00〜23:55

金曜 22:00〜22:55

番組Webサイト ⇒ http://www.tfm.co.jp/lock/

<今後の予定>

2/13(月) Perfume生出演



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聴取期限 2017年2月13日 AM 4:59 まで

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