とーやま校長「良すぎて度胆を抜いた」あのグランプリバンド
嬉しいとき、悲しいとき、アナタの周りに音楽はありますか？
TOKYO FMのマンスリータイムテーブルに掲載されている「偏愛ミュージック」では、各番組のパーソナリティが、お気に入りの楽曲とその曲への想いを語っています。2月号には、「SCHOOL OF LOCK!」でパーソナリティをつとめるとーやま校長が登場。本誌でZAZEN BOYSの5thアルバム『すとーりーず』を紹介したとーやま校長。さらに続いたインタビューでは、同番組が開催する10代の夏フェス「未確認フェスティバル2016」 http://www.tfm.co.jp/lock/mikakunin/2016/index.htmlでグランプリを獲得したインディーズバンドのYAJICO GIRLを挙げました。
――ファーストミニアルバム『ひとり街』がめっちゃいい！
YAJICO GIRLは未確認フェスでは「いえろう」 http://tower.jp/item/4381618/という曲でグランプリを獲ったんです。めちゃめちゃポップな曲なんですよ。しかも、僕世代からしたら懐かしくて好きな音色でドンピシャだったんです。
それでアルバムを聴いたら度胆を抜きましたね。6曲入りでライブ会場とかで販売してるやつなんですけど。「いえろう」がYAJICO GIRLの本質かと思っていたら、アルバムを聴いたら全然そうじゃなかったんです。
本当はもっとコアなことをやりたい人たちで、そんな中で生まれためっちゃポップな曲が「いえろう」なんじゃないかと思うんです。だから6曲全部がポップなわけでは全然なくて、最初に聴いた時はザ・ストロークス（The Strokes）みたいな感じだと思いましたね。1曲目の「鳴いてるロックンロール」や2曲目の「MONSTER」って曲もそうだし。
――THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「ブギー」と同じ場所にいる
3曲目の「つまらん夜」が、これもまたいいんですよ。“呆然と立ち尽くしている”みたいな感じなんです。僕、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTがめっちゃ好きなんですよ。ミッシェルのアルバム『Chicken Zombies』に入っている「ブギー」というゆっくりした曲があるんですけど、それと「つまらん夜」は似てるものを感じるんですよね。
このアルバムが出た頃（1997年）は、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの曲がテレビのテーマ曲になって、そこからだんだんフジロックでメインステージに立ったり、海外でも認識されるようになったりして、俺たちにとっても“ようやくきたぞ”って時だったんです。
でも「ブギー」は、“俺たちは好きなことを勝手にやっているだけなのに、なんだこの状況は？”と思っている感じなんです。周りで追い風が吹いている中、ボーカルのチバユウスケさんだけは真ん中で棒立ちになっている感じ。“この先のこともなんとなくわかってしまった”みたいな……。「ブギー」はそんなことを歌っている曲だと思うんです。
YAJICO GIRLの「つまらん夜」も、“なんかつまらないんだよな。何かしたいけど、何していいのかわからないんだよ”ってずっと歌っているんです。それがなんとなく「ブギー」と同じ場所にいる気がします。どういうものを見て、聴いて、そこに至ったのかなっていうのが気になりますね。なぜ10代でそこを歌えるんだろう。
――今の曲を40歳でやっても遜色ないと思う
でも変な意味ではないですよ。次の「ハッピーエンドレス」っていう曲でも、“どうせ俺たち死ぬんだし”みたいなことを歌っているんです。でも終わりが見えているからこそ、“俺たちに何かできるんだろう？”みたいなことなのかなと思いますね。
「いえろう」も、ちょっとそんな感じですよね。でも“思いを叫んでみてよ”とストレートに歌っているんです。普通だったら“思いなんて叫んだって何も変わんねーよ”ってやさぐれて終わるところを、1周回って“やっぱり叫んだほうがいいんじゃない”って言っているのが好きですね。
YAJICO GIRLは今の曲を40歳でやっても遜色ないと思うんですよね。ユニコーンもそうじゃないですか。あえて昔の恥ずかしい曲をケラケラ笑いながらやっている感じもありますけど。そこはYAJICO GIRLの強みだと思いますね。
とーやま校長が、グランジ・遠山大輔助手として高橋茂雄博士（サバンナの高橋さん）と共に、今の時代をざわつかせる“ヤバイ音楽やアーティスト”を研究していく番組「ヤバイ音楽研究所」も1月からスタート。こちらもぜひチェックしてくださいね！
TOKYO FMマンスリータイムテーブル2月号の詳しい配布先・入手方法はhttp://www.tfm.co.jp/monthly/ http://www.tfm.co.jp/monthly/へ。
【SCHOOL OF LOCK! 番組概要】
放送日時：月曜〜金曜 22：00〜23：55
（金曜のみ22：55まで）
パーソナリティ：とーやま校長、あしざわ教頭
番組Webサイト：http://www.tfm.co.jp/lock/
【ヤバイ音楽研究所 番組概要】
放送日時：金曜 20：00〜20：55
パーソナリティ：高橋茂雄（サバンナ）、遠山大輔（グランジ）
番組Webサイト：http://www.tfm.co.jp/yabai/
TOKYO FMのマンスリータイムテーブルに掲載されている「偏愛ミュージック」では、各番組のパーソナリティが、お気に入りの楽曲とその曲への想いを語っています。2月号には、「SCHOOL OF LOCK!」でパーソナリティをつとめるとーやま校長が登場。本誌でZAZEN BOYSの5thアルバム『すとーりーず』を紹介したとーやま校長。さらに続いたインタビューでは、同番組が開催する10代の夏フェス「未確認フェスティバル2016」 http://www.tfm.co.jp/lock/mikakunin/2016/index.htmlでグランプリを獲得したインディーズバンドのYAJICO GIRLを挙げました。
「SCHOOL OF LOCK!」パーソナリティのとーやま校長
――ファーストミニアルバム『ひとり街』がめっちゃいい！
YAJICO GIRLは未確認フェスでは「いえろう」 http://tower.jp/item/4381618/という曲でグランプリを獲ったんです。めちゃめちゃポップな曲なんですよ。しかも、僕世代からしたら懐かしくて好きな音色でドンピシャだったんです。
それでアルバムを聴いたら度胆を抜きましたね。6曲入りでライブ会場とかで販売してるやつなんですけど。「いえろう」がYAJICO GIRLの本質かと思っていたら、アルバムを聴いたら全然そうじゃなかったんです。
本当はもっとコアなことをやりたい人たちで、そんな中で生まれためっちゃポップな曲が「いえろう」なんじゃないかと思うんです。だから6曲全部がポップなわけでは全然なくて、最初に聴いた時はザ・ストロークス（The Strokes）みたいな感じだと思いましたね。1曲目の「鳴いてるロックンロール」や2曲目の「MONSTER」って曲もそうだし。
――THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「ブギー」と同じ場所にいる
3曲目の「つまらん夜」が、これもまたいいんですよ。“呆然と立ち尽くしている”みたいな感じなんです。僕、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTがめっちゃ好きなんですよ。ミッシェルのアルバム『Chicken Zombies』に入っている「ブギー」というゆっくりした曲があるんですけど、それと「つまらん夜」は似てるものを感じるんですよね。
このアルバムが出た頃（1997年）は、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの曲がテレビのテーマ曲になって、そこからだんだんフジロックでメインステージに立ったり、海外でも認識されるようになったりして、俺たちにとっても“ようやくきたぞ”って時だったんです。
でも「ブギー」は、“俺たちは好きなことを勝手にやっているだけなのに、なんだこの状況は？”と思っている感じなんです。周りで追い風が吹いている中、ボーカルのチバユウスケさんだけは真ん中で棒立ちになっている感じ。“この先のこともなんとなくわかってしまった”みたいな……。「ブギー」はそんなことを歌っている曲だと思うんです。
YAJICO GIRLの「つまらん夜」も、“なんかつまらないんだよな。何かしたいけど、何していいのかわからないんだよ”ってずっと歌っているんです。それがなんとなく「ブギー」と同じ場所にいる気がします。どういうものを見て、聴いて、そこに至ったのかなっていうのが気になりますね。なぜ10代でそこを歌えるんだろう。
――今の曲を40歳でやっても遜色ないと思う
でも変な意味ではないですよ。次の「ハッピーエンドレス」っていう曲でも、“どうせ俺たち死ぬんだし”みたいなことを歌っているんです。でも終わりが見えているからこそ、“俺たちに何かできるんだろう？”みたいなことなのかなと思いますね。
「いえろう」も、ちょっとそんな感じですよね。でも“思いを叫んでみてよ”とストレートに歌っているんです。普通だったら“思いなんて叫んだって何も変わんねーよ”ってやさぐれて終わるところを、1周回って“やっぱり叫んだほうがいいんじゃない”って言っているのが好きですね。
YAJICO GIRLは今の曲を40歳でやっても遜色ないと思うんですよね。ユニコーンもそうじゃないですか。あえて昔の恥ずかしい曲をケラケラ笑いながらやっている感じもありますけど。そこはYAJICO GIRLの強みだと思いますね。
とーやま校長が、グランジ・遠山大輔助手として高橋茂雄博士（サバンナの高橋さん）と共に、今の時代をざわつかせる“ヤバイ音楽やアーティスト”を研究していく番組「ヤバイ音楽研究所」も1月からスタート。こちらもぜひチェックしてくださいね！
TOKYO FMマンスリータイムテーブル2月号の詳しい配布先・入手方法はhttp://www.tfm.co.jp/monthly/ http://www.tfm.co.jp/monthly/へ。
【SCHOOL OF LOCK! 番組概要】
放送日時：月曜〜金曜 22：00〜23：55
（金曜のみ22：55まで）
パーソナリティ：とーやま校長、あしざわ教頭
番組Webサイト：http://www.tfm.co.jp/lock/
【ヤバイ音楽研究所 番組概要】
放送日時：金曜 20：00〜20：55
パーソナリティ：高橋茂雄（サバンナ）、遠山大輔（グランジ）
番組Webサイト：http://www.tfm.co.jp/yabai/
