コンビニで買い物をすると、しばしばレシートを渡されないことがあります。
その都度思うのは、店員さんにとって、レシートを渡すお客と渡さないお客の線引きはあるのかということです。
そこで、店員経験のある方に聞いてみました!

レシートを渡すお客と渡さないお客の線引きってありますか?




「基本的に全員渡す。ただ単品で、釣りなしで勝手に去って行くお客様は、追っかけてまで渡さない」(20代/コンビニ)

レシートが不要なときに「レシートいりません」と言いづらいので、筆者もお釣りなしのときは、お金を払って「〇〇円ちょうどお預かりいたします」という店員さんの声を確認したら、会釈してレジを去りますが、たしかにさすがに追っかけてまで渡されたことはありません。



「基本的に渡す。単品の買い物をされたお客様や、お釣りのないお客様には、『ご入り用ですか?』と訊いて渡していた」(50代/コンビニ)

レシートが必要なお客には渡し、不要なお客には渡さない、これがお客にとっては理想ですが、店員さんも、目の前のお客はレシートが必要なのか不要なのか、ほとんどの場合わからないです。わからないことは聞く。親から教えてもらったこの基本的なことが大事なのだと再確認。

「単品の買い物&お釣りなしのお客には渡さないかも」という回答が続いています。お釣りがあるときは、お釣りと一緒に渡すこともできますが、ぴったり出されると、レシートを渡すためだけの時間が生じますからね。また、単品の買い物でも、レシートは不要というイメージが、店員さん側で高まるようですね。

「百貨店勤務で、信用問題に関わるので100%渡していた。逆に渡さなければ、お客様から要求される」(50代/百貨店)

「特に線引きはせず、基本的に全員に渡す。額が大きいときや、明細が細かいときは特に注意して渡す。主婦と思われるお客様に対しても同様」(30代/美容室)

単品の買い物客には渡さないかもしれないという回答とは逆の、高額のときや明細が細かいときは必ず渡すという回答。レシートに印字される内容量で判断されやすいのですね。
また、「主婦っぽい人には特に注意して渡す」には「やっぱり!」と思いました。というのも、筆者がレシートを渡されなかったとき、レジの方に、「レシートが不要そうな若者」と思われているのだろうなと感じるからです。

「朝の忙しいコンビニで、レジ担当が慣れた方のほうがレシートくれない率が高い。新人さんは、マニュアル通りきっちりくれる印象がある」(50代/女性)

お客目線では、このような意見もありました。



「基本的にレシートは渡さないとダメなものだと思っている。不要であれば、お客様の方で捨てるだろうし」(30代/美容室)とのこと。後々起こりうるトラブルを防ぐという意味では、全員に渡すに越したことはないのかもしれませんね。



「明らかに急いでいるお客様や、態度で不要だとわかるお客様以外は渡していた」(50代/コンビニ)

筆者も店員時代、急いでいるお客様にご迷惑を掛けることや、お客様の意に反することをして不快に思わせてしまうことがこわかったです。レシートをポケットに溜め込み、ほぼ見返すことのない筆者は、レシートを渡されないときにちょっとありがたく感じることもあります。

線引きは「見た目」ではなさそう


「主婦っぽい人」以外、お客の外見で線引きしているという回答がなかったことが意外でした。前述のとおり、「レシートが不要そうな若者」と思われているとばかり思い込んでいた筆者でしたが、そもそも若者とも思われていないか。
(武井怜)