高橋みなみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「高橋みなみの これから、何する？」。1月31日（火）の放送は、お笑い芸人で日本語学者のサンキュータツオさんが出演。日本語の面白さについて教えてもらいました。



前回の出演時には「落語の中にある美しい日本語」を学び、とりわけ日本語そのものの面白さに魅了されたたかみなでしたが、今回もまたタツオさんの膨大な知識と軽快なトークに終始前のめり状態。

まずは冒頭、タツオさんは“こだわり”という言葉について、「もともとはよくない意味なんですよ。いつまでも小さいことに気を割いてって意味で。それが今はすごく細かいことにまで気を配って頑張るってことになっている」と教えてくれました。

同じように今と昔で意味が違う言葉はたくさんあるようで、“ありがたい”や“おどろく”もそう。“ありがたい”は漢字で書くと“有り難し”で、そもそもはなかなかない、貴重という意味だとか。それが転じて感謝の言葉になったそうです。タツオさん曰く、そうやってひとつの言葉でいろいろな意味を持つようになるのが日本語の特徴で、常々「言葉は生き物」と言います。そして、それは今も現在進行形で広がっていて、「学者の立場としては、言葉が新しい意味を持ち始めるのは最高の瞬間」とのことでした。

ただ、ひとつの言葉が複数の意味を持つとなると混乱しそうなところ。ですが、「そこが日本語の素晴らしいところで、文脈で意味が特定できるようになっているんですよ。主語も言わなくていい、わかるから。日本語は省略できる構造なんです」と話します。なぜそうなったかと言えば、民族や国の成り立ちに由来するそうです。タツオさんの見解では日本は海に囲まれ、日本語も特定の民族だけが理解できればよかったので、そうなったのではとのことでした。

また、話題は今に残る言葉と残らない言葉について。最近では“○○過ぎる”や“エモい”といった言葉が新たに使われるようになっていますが、“エモい”のように外国語＋「い」、もしくは 「る」という言葉は結構あって、“サボる”もサボタージュ（仏語）＋「る」が語源とタツオさん。

そして、最後は“賢く見られる言葉”。基本的には「敬語に注意」ということでしたが、特に使うといい言葉は“伺う”。「多くの人が“聞かせていただく”とか言いますが、そんな表現はもともとなかったんです。みんな“お○○なる”で敬語とインプットしちゃってますよね。“お食べになる”も本来は“召し上がる”です」とタツオさんがレクチャー。さらに付け加えるなら、「○○させていただきます」というのも最近の表現で、「歌わせていただきます」などはギリセーフな言葉だとか。しかも、そこで「歌わさせていただきます」と“さ”を入れるなどもってのほか。“さ”は入れない方がいいと釘を刺していました。

2月1日（水）は、ホリエモンこと堀江貴文さんが登場します。お楽しみに！

【番組概要】

番組名：高橋みなみの「これから、何する？」

放送日時：毎週月〜木 13：00〜14：55

パーソナリティ：高橋みなみ

番組ホームページ：http://www.tfm.co.jp/korenani http://www.tfm.co.jp/korenani

番組SNS：

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聴取期限　2017年2月7日 AM 4:59 まで

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