ミランFWジャンルカ・ラパドゥーラが、決勝アシストを記録したその日に、意外な一面も披露した。イタリアのサッカー番組でピアノの腕前を披露したのだ。

昨季のセリエB得点王で、今季からミランに加入したラパドゥーラ。11月から12月にかけて4得点を挙げるなど、シーズンが進むにつれて徐々に存在感を増していった遅咲きのストライカー（26歳）は、2017年初戦となった8日のカリアリ戦でも大仕事を成し遂げた。

スコアレスで迎えた79分に投入されたラパドゥーラは、終了間際の88分、クロスボールに反応して泥臭くシュートを放つと、こぼれ球を倒れ込みながらカルロス・バッカへと渡し、貴重な決勝点を演出した。


そのラパドゥーラは試合後、イタリア『Rai』のサッカー番組「Domenica Sportiva」に出演。そこで披露したのは、サッカーではなくピアノのテクニックだった。ショパンの「ノクターン」を演奏している。

決して上手とは言えないかもしれないが、サッカー選手がテレビ番組の生放送でショパンを演奏できるほどとあり、大きな話題を呼んでいる。

イタリア『ANSA』は9日、ラパドゥーラが雑誌「Forza Milan」の中で、小さなころから音楽が好きだったと明かしていることを報道。ピアノやサックス、ギターを弾ける父親の影響だという。

「父と一緒にピアノを弾いたこともある。僕が聴くのはモーツァルトとショパンかな。でも、ロックやディスコミュージックもいけるし、ルーチョ・ダッラやピーノ・ダニエレとか、イタリアの歌手の歌も聴く。もちろん、試合前にモーツァルトは聴かないけどね」