猫の舌を顕微鏡で覗くとこんなに凄い「ミクロ世界の不思議」
いつも見慣れているもの。また、いつもはまったく気にも留めていないものを電子顕微鏡で見てみたら、そこには見たことのないアートな光景が広がっていました。「不思議で美しいミクロの世界展」は異世界に見える本当の世界の入り口です。
現在、新宿駅新南口の商業施設「NEWoMan(ニュウマン)」の5階にある「LUMINE 0」では、国立科学博物館とコラボした「不思議で美しいミクロの世界展」が2017年1月4日まで開催。
電子顕微鏡を使っていろいろなものを拡大して見た写真を展示しています。
まずは小さな舌の集まりのように見える写真。何匹もの動物が舌を出しているような……。
正解は猫の舌を拡大して見えた画像です。味を感じる「味蕾(みらい)」という器官だそうです。舌を拡大してみると、たくさんの舌の集まりのように見えるのですね。
次は、万華鏡をのぞいた時に見えるような写真。いくつもの層が重なり、広がっています。美容にいいとか、この時期風邪の予防にいいとか言われるものなんですが……。
正解はビタミンC。結晶はこんな風になっているなんて、飲んだり食べたりしている時には気にしませんでした。
2016年春に誕生した「LUMINE 0」はジャンルにとらわれない企画を行うイベントスペース。その立地からオシャレに敏感な女性がメインターゲットです。
今回「国立科学博物館」とコラボしたきっかけについて、ルミネゼロの布野愛さんは以下のように話してくれました。
「国立科学博物館の林良博館長が監修した『不思議で美しいミクロの世界』(世界文化社)という写真集がありまして、科学と芸術が出会った世界は、アート感度の高い女性に受け入れてもらえるのではないかと思いました」
電子顕微鏡写真は本来グレーなもの。これに着色したり、撮影の時に偏光板を当てたりしています。見た人にわかりやすくするために研究者が着色した写真が、アート作品に見えるのも不思議のひとつ。しかも国立科学博物館とのコラボとはいえ、教科書的ではないのもこの展示会の特徴です。
例えば展示されているものは、奥から沸石、ヨーグルト、繊毛虫。さらにその隣には鉱物や生物が並んでいます。
これ、博物館だったら種類別に並べますよね。でもここでは、学術的に分類するより、アートの視点で展示をしています。「このイベントを通して、芸術を入り口に科学へと興味を持ってもらえたら嬉しいです」と布野さん。
電子顕微鏡で見ると、普段気にも留めないものがアートになっています。
部屋に飾りたいほどオシャレだなと思ったら「ほこり」の写真だったり、鳥の巣と卵のように見えたものがプラスチックだったり。
ちょっと怖い「炭疽菌」も、やっかいな「腎臓結石」も、あまりの美しさにうっとりしてしまうくらい。
人の想像を超えたところに現われる形を見ると、ミクロの世界なのに何か大きな力を感じてしまいます。
会場中央にある円形テーブルの上には、プレパラートが並んでいます。そのプレパラートをテーブル中央に置いてみると、選んだプレパラートの映像が頭上のスクリーンに映し出されますよ。
私たちが見ている世界の奥の奥には、想像を超えたアートな世界がありました。主催者が事前に想定していたより、男性客も多いそう。「多くのかたに見ていただき、科学の不思議や自然の創り出すアートを楽しんでもらいたいです」(布野さん)
(前田郁/イベニア)
猫の舌は小さな舌の集まりだった?
現在、新宿駅新南口の商業施設「NEWoMan(ニュウマン)」の5階にある「LUMINE 0」では、国立科学博物館とコラボした「不思議で美しいミクロの世界展」が2017年1月4日まで開催。
まずは小さな舌の集まりのように見える写真。何匹もの動物が舌を出しているような……。
正解は猫の舌を拡大して見えた画像です。味を感じる「味蕾(みらい)」という器官だそうです。舌を拡大してみると、たくさんの舌の集まりのように見えるのですね。
次は、万華鏡をのぞいた時に見えるような写真。いくつもの層が重なり、広がっています。美容にいいとか、この時期風邪の予防にいいとか言われるものなんですが……。
正解はビタミンC。結晶はこんな風になっているなんて、飲んだり食べたりしている時には気にしませんでした。
芸術を入り口に科学へ
2016年春に誕生した「LUMINE 0」はジャンルにとらわれない企画を行うイベントスペース。その立地からオシャレに敏感な女性がメインターゲットです。
今回「国立科学博物館」とコラボしたきっかけについて、ルミネゼロの布野愛さんは以下のように話してくれました。
「国立科学博物館の林良博館長が監修した『不思議で美しいミクロの世界』(世界文化社)という写真集がありまして、科学と芸術が出会った世界は、アート感度の高い女性に受け入れてもらえるのではないかと思いました」
電子顕微鏡写真は本来グレーなもの。これに着色したり、撮影の時に偏光板を当てたりしています。見た人にわかりやすくするために研究者が着色した写真が、アート作品に見えるのも不思議のひとつ。しかも国立科学博物館とのコラボとはいえ、教科書的ではないのもこの展示会の特徴です。
例えば展示されているものは、奥から沸石、ヨーグルト、繊毛虫。さらにその隣には鉱物や生物が並んでいます。
これ、博物館だったら種類別に並べますよね。でもここでは、学術的に分類するより、アートの視点で展示をしています。「このイベントを通して、芸術を入り口に科学へと興味を持ってもらえたら嬉しいです」と布野さん。
ミクロで見るとこんなものもアート
電子顕微鏡で見ると、普段気にも留めないものがアートになっています。
部屋に飾りたいほどオシャレだなと思ったら「ほこり」の写真だったり、鳥の巣と卵のように見えたものがプラスチックだったり。
ちょっと怖い「炭疽菌」も、やっかいな「腎臓結石」も、あまりの美しさにうっとりしてしまうくらい。
人の想像を超えたところに現われる形を見ると、ミクロの世界なのに何か大きな力を感じてしまいます。
見るだけじゃない。体験型展示も
会場中央にある円形テーブルの上には、プレパラートが並んでいます。そのプレパラートをテーブル中央に置いてみると、選んだプレパラートの映像が頭上のスクリーンに映し出されますよ。
私たちが見ている世界の奥の奥には、想像を超えたアートな世界がありました。主催者が事前に想定していたより、男性客も多いそう。「多くのかたに見ていただき、科学の不思議や自然の創り出すアートを楽しんでもらいたいです」(布野さん)
(前田郁/イベニア)