2016年もあとわずか。
12月29日放送のTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」では、2016年を振り返り“努力したこと”、“達成したこと”、“人知れず頑張ったこと”などをリスナーから募集。パーソナリティのとーやま校長とあしざわ教頭が、直接電話をかけて聞いていきました。その中から、13歳、中学2年生の男子リスナーの声をお届けします。


パーソナリティのとーやま校長


【番組掲示板 http://www.tfm.co.jp/lock/bbs/に寄せられた書き込みより】
■12月12日
昨夜、父が仕事中に倒れました。そこから家に電話があり急いで病院に向かい、医師の方から「脳梗塞です」と病名が告げられました。そのあと僕達家族はリスクの話などを受けて、父は手術を受けました。母はその日からショックですぐ泣くようになったりしています。違う話をしていても、すぐ父の話になりまた泣きそうになったりしています。このままだと母までもが倒れてしまうかもしれません。僕達子供はいま何をすべきなのか、教えてください。そして、僕達家族を助けてください。出来れば校長、教頭ともお話がしたいです。無理なお願いかもしれませんがよろしくお願いします。

■12月20日
父が麻酔が切れて目が覚めている状態だと昨日知りました。しかし、左脳がすべて死んでいるので右半身は動かず、言葉も発することができないとも知りました。母に「会いに行く?」と聞かれて咄嗟に断ってしまいました。怖かった、辛かった、優しくできるのか、そんなことも理由としてあったからです。母は会ってあげたら? というのですが正直どうするのが一番良いのかわかりません。皆さんだったら、また校長、教頭ならどうしますか?

■12月23日
今、父に会いました。声も出せず、体をがさごそと動かすだけでした。母は話しかけていました。しかし僕はなんと話しかけていいのかわからず、ただ黙っていました。母から「何か言ってあげて」と言われましたがなんと言えばいいのかわからず、呆然と立ち尽くしていました。今は一人にしてと言って談話室にいます。怖かった、辛かった、体の震えが今も止まりません。しかし自分に与えられた試練のようなものはひとつクリアできたのでよかったです。
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パーソナリティのあしざわ教頭


とーやま校長「今、お父さんは大丈夫か聞いてもいい?」

リスナー「お父さんは右半身が全く動かない状態で、喋れないしどこまで理解しているのかも分からないんです」

とーやま校長「お父さんにはどのくらいの頻度で会いに行ってるの?」

リスナー「僕はまだ1回しか行ってないんです。学校や部活もあるのと、僕があまり行きたくないっていうのもあって……」

とーやま校長「それは何で?」

リスナー「やっぱり、報告を受けた時は我慢していたんですけど、お父さんの顔を見てしっかり出来るのかなって思って」

とーやま校長「そこまでお前は考えているんだね。今はお前が一生懸命踏ん張っているところだもんね。きょうだいは?」

リスナー「僕たちは4人兄弟で、妹が6年生で、小学校1年生の弟と、保育園に通っている弟がいるんです。母親が帰ってくる時間も遅いので、僕がきょうだいを寝かしつけた後、洗濯物やお皿洗い、掃除とかもしないといけないんです」

とーやま校長「よく、緊急事態にそんなこと出来たな!」

リスナー「僕が長男だから、しっかりしないといけないっていう思いがありました」

とーやま校長「まだお前中学2年生だろ? でもしっかりと大きな柱になってお父さんの代わりをやれているってことは、お父さんとお母さんから生まれたお前だからこそだと思う。そこがスゴイなって思うし、普通は出来ないよ!」

リスナー「いやいや……」

とーやま校長「たまには自分の事を褒めてあげて欲しい。それと、いっぱいお父さんに話してあげることも大事だと思うんだ。聴こえていても聴こえていなくても、そういうのって家族だからより伝わるものだと思うし。行ける機会があれば、思っている事を愛を持って伝えてあげて欲しいな」

リスナー「はい!」

とーやま校長「お前の体調は大丈夫か?」

リスナー「ちょっと風邪気味ですね」

とーやま校長「自分の身体も第一だからね。もう十分頑張っているから“頑張れ”って言えないんだけど、これからもしっかりと家族を支えてあげてね!」

あしざわ教頭「しんどい時があったら、掲示板とかを使って辛いことを吐き出していいからな!」

リスナー「はい!」

<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時:
月〜木曜 22:00〜23:55
金曜 22:00〜22:55
番組Webサイト ⇒ http://www.tfm.co.jp/lock/

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