横浜に生まれ、今や全国へとその版図を広げる「家系ラーメン」。豚骨スープと鶏油、醤油ダレが合わさってできたスープと太麺、チャーシュー、ホウレンソウ、海苔のトッピングというスタイルが基本となっている。

そしてその最大の特徴は、味の濃さ、麺の硬さ、油の量を選び、客が自分の好みに応じて味を調整できることにある。それぞれを3段階で選べるが、どのようなパターンが好まれているのだろうか？

Jタウン研究所では、「家系ラーメン、あなたのお好みは？」をテーマに、都道府県別にアンケート調査を行った（2016年11月22日~12月12日）。

はたして、その結果は―――。

最適解は「普通硬め普通」



今回のアンケートは普段とは異なり、「スープの味の濃さ」、「麺の硬さ」、「油の量」の観点から3つの調査を行った（総得票数はそれぞれ300票、296票、292票）。

「味の濃さ」では50.7%の人が「普通」を選択して1位、次点の「濃いめ」は37.7%の人から支持されており、「薄め」と答えたのは11.7%だった。

店舗にもよるが、家系ラーメンのスープの味付けは元々濃厚だ。お店が出す濃さがベストと考える人が多いようだ。同時に、「薄め」の投票率の低さからすると、そもそも薄味でさっぱり、といったスープを求めている人が少ないとも言える。

「麺の硬さ」の項目では、「硬め」が58.4%と過半数を集めた。以下は「普通」が31.1％、「軟らかめ」が10.5%だった。太麺の歯ごたえを最大限に味わえる「硬め」は、筆者が行く店舗でもよく聞こえるオーダーだ。

「油の量」では「普通」が最も票を集め、44.2%だった。2位は「少なめ」の32.9%で、「多め」は22.9％という結果になった。

これらの結果を総合すると、「普通、固め、普通」が多くの人に好まれるオーダーということになる。

「近所に家系出来たけど、オーダーとか難しそう......」という家系未経験者の方は参考にしてみてはいかがだろうか。そして家系ラーメンにはライスが付き物。スープは飲み干さず、残しておいた海苔でご飯を巻いて食べると最高だ。その際にカロリーのことを考えるのは禁止だ。

逆に、「薄め、軟らかめ、多め」の組み合わせは、非常にレアということになる。実際にこのオーダーをいつもしている、という読者がおられたら、ぜひご一報ください。

画像はイメージ（se7enさん撮影。flickrより）